根津と時々、晴天なり

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【ONF】『We Must Love』感想

 尖っているなぁ…。

 MVを観終わって少し心落ち着けてひねり出した感想がこれでした。

 「何が」尖っているのか、私は上手く言葉にできませんが、でも尖っている気がする。尖っているというか「ONFです」という音作りが最初からできてしまっていたのがONFというグループなのでした。相変わらず面白いことしてくるし、こちらの意思をひょいと超えていってしまうところがとても好きだなぁと思います。

 

 

 ということで、ONF(以下オネノプ君)の新しいアルバムがリリースされました~~わっしょ~~い。アルバム全体の雑感は一番最後に回すとして、個別の曲の感想行ってみようと思います!!!

 

1. We Must Love

 これなんだよなぁ…まずはMVの感想からいってみようかと思いますが。これに尽きる。こういうストーリー仕立てのMVは視聴者を夢中にさせないと意味がなくて、観客の関心を冷ましちゃ絶対ダメ、と思っているのですが、冒頭の隕石?が突然かつ絵が壮大過ぎて、乗ってたバイクから振り落とされそうになった感覚でした…そのあとはどっぷり引き込まれて首一枚つながりましたけれど、びっくりしたぁ…でも大事な大事なワンカットなんだろうな(考察するのと早々に諦めた人間)。実際にある建築物らしいし、こんなびっくり巨大構造物がちゃんとあるのだから世界は果てがないなと思います。

 MV見てちょっとうるってしてしまったんですよね…なんか思いのほか見入ってしまった。オネノプ君たちの演技が良かったということもあるのかもしれません。あ!一番嬉しかったのは、「このメンバーのこの表情見たかった!!!!」というオタクの願望を悉く叶えてくれたところです。これは嬉しかった。ヒョジンのシリアスで真面目な表情、イーションの切ない表情、ラウン君の清らかな涙(←?)。この辺りは私の好きな部分をぎゅっと突いてきた感じです。いつもニコニコしている人ほど、苛ついたり悲しんだり深刻な表情を見てみたくなるのです…。あと良かったのは、ジェイアス先輩のアンドロイドみ。目がぱっちりしていてカラコンいれているのかな?わからんけれど、生きた人間の目をしていない感じが最高です~。

 今回MVでは、メンバー7人は「仲間」であり、そのうちの一人が失われている、という設定だと思うのですが、その設定、そのままアイドルグループONFとして考えるとしんどくなるというか、単純に言えば「君ら~~~これからも仲良くワイワイやってくれよ~~~。この設定、一体君らはどんな気持ちでMVの撮影に臨んだのだ~」ということに行き着きます。MVを見て、そのままアイドルグループに思い馳せる構図。つれえ。

 次。音楽。

  • ヒョジン爆走状態(良いぞ)
  • ラウンの低音が効いている
  • 安定のワイルドポジションなワイアット先輩
  • ユー君のパートが良い
  • MKイーションジェイアスボーカル陣が要所を固める布陣

 パフォーマンスについては後でまた触れるけれど、ONFって

「ボーカルでは圧倒的ボーカリストヒョジン様がセンターを張り、ダンスパートではOFFチームリーダーの根明兄さんジェイアス先輩がセンター、両脇をユー君とラウンが固め、ラップでごりごりワイアット君が歌い、イーション先輩とMK君が安定感発揮する布陣、冷静に考えても隙が無いというか、体制として完成されすぎてませんか?おい世界ONF知っとけよ。」

 というグループだと私は思っていて。役割分担がしっかりしているのに、それぞれボーカルもダンスもある程度まできちんと仕上げてくるから隙が無いのに個性的でもあるっていう、私の好きなグループなんですね。

 ユー君ラウン君でちょっとアクセントを加えつつ、ラップはワイアット、ボーカルはヒョジン、そしてMKイーションジェイアスがそれぞれメインボーカル級に歌えちゃう人たちなので(ボーカル班はヒョジンMKイーションという扱い。ジェイアス先輩はダンス班です)ここの安定感が凄まじいというね。カムバックするたびにこれは主張していきたいところなのでよろしくお願いします。そしてあえてのヒョジンに集中させる布陣が~~~~すご~~~~い。そしてヒョジンは我々のその期待を受けつつ、それ以上のパフォーマンスでボールを返してくる実力の高さがすごいのです。「なる~~~~~なる~~~~~なるる~~~~~」のビブラートの効き方えげつないでしょ?初見で聴いたとき「は?」てなりましたもん。

 あと印象に残ったのは、ユー君のパート。2番の冒頭。ちょっと気持ち強めの発声で始まるのですが、これが何故か印象に残っていて。ユー君柔らかく素朴に歌うからでしょうか。このひりついた曲では唯一といってもいい癒しスポット(いうてやっぱり深刻な曲ですが)なのかもしれませんね。

 次パフォーマンス。

(本家は目がちかちかするのでこちらを貼っておく)

 集合美…という感じ。腕の隙間から見える視線が良いなぁ、とは思ったかもしれないです。あ、あとはやっぱりサビのダンス部分は一つひとつ音に合わせて振付していて細かいなぁと思いました。打数が多いです。(打数という言い方は正しいのか?)

 今回初めて体を持ち上げるリフトをパフォーマンスに取り入れています。多分一番力かけて持ち上げているのがMK君だと思うのだけれど、ラウンちゃんも横で持ち上げているのがなんとも言えないこの気持ちわかりますか。いいよねぇ…なんか。

 ONFって、On/OffでもCompleteでもWe Must Loveでも「君がいて初めて僕が成り立つ」というのは意識的になのだろうか、使われていますよね。On/Offではまるで人ならざるものがそのおかしさを自覚するみたいな「ユーモラス」さを、Completeでは爽やかな音色に乗せて軽やかに、そしてWe Must Loveでは切実に、「君がいて初めて僕が成り立つ」を歌っているのかー。面白ーい。

 

2. Ice & Fire

 よくよく聴いてみるとベースが効いてて聴いているのが楽しい曲。高音の出し方が綺麗なのはオネノプの強みだなぁと思いつつ、今までとは系統が異なる曲。ボーカル班強すぎ楽曲。あと途中で多分ラウン君のパートがあるんですけれど(ワイアット君のラップの後かな)これが~~~~良い~~~~~もっとラウン君歌ってくれいいいいいいい。

 

3. Yayaya

  

 

 これが準活動曲かぁ…なるほどね…。という反応から察していただけると思うのですが、そこまで好きな雰囲気の曲じゃなくて、おーとかうーとか呻いていたわけですが。

 

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!?!?!?!?!?!?あ!!!!!これは!!!!!私が今好きな斜め一列隊形!!!!!ありがとう!!!!!となったので好きですこの曲(単純)。

 そうでなくても、ここのジェイアス先輩パート、めちゃめちゃオネノプらしいというか「君たちこういう転調?場面転換の仕方好きでしょ?」という見事な煽り方が滲み出てて案の定私は好きです。思うのですが、オネノプ君は楽器だ!とわかる音色を曲に使ってくれるのが嬉しいです。Completeのサックスとか、このバイオリンとか。意識して曲作っているのかな。そのあたり私はよくわからんのですが。

 あと、ワイアット君とMK君でラップしちゃうところとか遊んでて最高ですね。MK君は肩書「ボーカル、ラップ」だからめちゃめちゃ面白いよね。

 

4. Happily Never After

 ということで私は今一番好きなのはこの曲です。どことなくゲーム音楽っぽくて好きなんです。あと聴いていて面白いし。We Must LoveではMV含めてどこいったMK状態だったのですが、この曲見事にハマっているところも好きです。本人も「レモンボイス」と言っているし、しゅわっと弾けるような声が活きてますよね。あと歌えるラッパーワイアットが登場しているのも良いです。

 

5. I Do

 サビでは歌わないソングがやってきました。サビのメロディが好きなので気にならないけれど。今回落ち着いた曲調で思いっきり「聴かせる」タイプの曲がないのが少々物足りないのですが、多分そういうアルバムってことですね。承知した。この曲もしステージで披露するとしたらどうするんだろうなぁ。思いっきりダンスを充てるのだろうか。それとも聴かせるのかな。でも好きですね。何も考えずゆるっと聴ける曲なので。きちんとアルバムを終わらせる最後の曲だと思います。

 

 ということで、ここまでつらつらアルバムの曲について書いてきました。でも、実はあんまりこのアルバムにピンときてないのかもしれないです。嫌いじゃない。むしろアルバムの統一感は1集、2集よりまとまっている印象さえある。ずーっと流して聴けるアルバムじゃないかと。では何故ピンときていないのか。もしかしたら「絵としてイメージしづらい」のかもしれない…。多分私の音楽の聴き方って視覚的イメージとつなげがちなんです。そのイメージが湧きやすい曲ほどわかりやすく、聴くのが楽しい。耳に残るから面白い。

 ONFは1集も2集も活動曲がアルバム全体を束ねる、そんな位置づけで勝手に聴いていたのですが、今作はWe Must Loveでアルバムを束ねるというよりはWe Must Loveが終着点でありアルバムが進むにつれ時間が遡るという作りらしいので、その辺で違うのかな。We Must Loveから派生して他の曲を関連付けることはできないんだよな。

 On/OffからのCompleteからのWe Must Loveって、次の一手がまったく予想がつかない…。この次どう手を打つのだろう。違いますね。次どう手を打っていいかわからない。わからないから面白いです。ピンときていないのは、多分私の中のONF観がまた少し変わったから。今作で構築しなおし、ってことだと思います。いいですね。それはそれで。当分はWe Must Loveの活動を楽しみたいと思います。もちろん1集2集も良い曲揃いなので聴いていくぞ。

 相変わらず音が面白いことになっているオネノプ君なので、ファンを増やしてほしいなぁと思います。またゆるっとした動画とか更新してくれると嬉しい。とりあえずYayayaの練習動画は必須です。斜め隊形!!!