根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【UNB】それは祭りの最後に打ち上げられる花火なのか/UNB「BLACK HEART」

ここ数年は半年に一回K-POPを振り返ることにしています。好きな曲に順位をつけてランキング形式にしたいなと思っていたのですが、いざ自分でやってみると予想以上に手間がかかるし何より決まらない。昨日の気分と今日の気分がまるで違う気分屋に、ランキングなぞつけることは不可能でした。できるとすれば「6月30日(土)14:00現在のランキング」という注釈をつけねばなるまい。ちなみに半年に1回のまとめといえば、2018年上半期についてはこちらの文章で既に書いています。

 

dorian19.hatenadiary.jp

このまとめ文章を書きながら、急遽入れざるを得なかった曲が1つあります。そう、これです。

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UNB!!!!!!!!!!!

見事な駆け込みスライディング。しかし、間違いなく2018年上半期の一曲に加えたい楽曲なのです。今日はこちらについて。

この作品の良いところ

とにかく良い。曲が良い。ビジュアルが良い。全然知らないが曲者揃いそうな顔ブレ。例えるならば、同じクラスなら絶対友達にならなそうな人たちが同じグループにいるけれど全然問題なさそう。何故!!!という感じ。これがオーディションプログラムの力なのか…。もしくは同じような苦労を共有しあう同志という意識が持つ力なのか…。

 

まずは曲が良い

なんといっても曲が良い。

どうやらSMエンタのあの曲この曲あの人この人に提供しているLDN Noiseが作っているらしい。詳しくは知らないけれど。

SMエンタのあの曲この曲を軽く調べてみたら、めちゃめちゃ好きな、そして2017年のサマークイーンだったレドベルのZooとか、f(x)の名曲4wallsも手がけているらしい。切なさこみ上げるGirl's DayのThirstyもLDN Noise様だった。EXOのMonsterもこれ。はぁ…素敵。

ジャズっぽさがあって、金管楽器の音色と電子音とピアノの音と低音のビートが最高。どうでもいいのですが、普段使っているワイヤレスヘッドフォンは有線のしがらみがないので本当に楽なのですが音質は物足りなさを感じていて、最近5000円くらいのイヤホンを買いました(有線)。そうしたらまるで違う音が聞こえています。注意深く聴くとまだまだこんなにも音は楽しいのか。というかBLACK HEARTが良い曲なのだと思いますが。

勢いがすごい。途中でぐっとスピードを落としたところで最後一気に駆け抜ける演出。まったく飽きることがありません。MVを何度も回していると、いざ音源を聴いたときに微妙にぶつ切り感を感じるのでお勧めはMVです。音源は少しつなぎが粗いかなぁ…。

 

私が好きになるK-POPアイドルって大概は「この人の声が良い!!!」という要素があるのですが、実はUNBはまだ声があまり聴けていません。実力が無いからというよりは、そういう曲作りをし、そういう曲を活動曲にしているからなのかなと思っています。特にBLACK HEARTは本当に聴き分けるのが難しい(個人的感想)。本当に。ボディビルダー(ホジョン)の人の歌い方が癖があるのでわかりやすいのとかろうじて役割的にチャンくんだけ。まあ、私の耳は当てになりませんが。

でも大丈夫。おかげて新たな発見もしましたので(後述)。

 

パフォーマンスが良い

びっくりサーカス劇場!!!という感じのパフォーマンスで見ていて楽しいです。私はデビュー曲の1つFeelingからUNBというグループを知って、同時にこの曲がものすごく好きになったのですが、Feelingでも面白いダンスありましたねー。ラストサビ手前のあれ。ああいうの私は大好きなので積極的に取り入れてほしいけれど、BLACK HEARTでも組み立て式みたいなダンスをしてくれていて良いです。うまく表現できませんが。

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今回フィーチャリングとしてTHE UNITの参加者がダンスパフォーマンスに参加していて一気に人数が多くなった感があるUNB。賛否両論あるようで、私はそもそもTHE UNITを知らない人間なので単純に素敵なパフォーマンスなら良いだろ!!!ぐらいの感想ですが、THE UNITを知っている人からすると「うーむ」と思うフィーチャリングなのでしょうか…。そもそも「デビューできる」ためにお互い切磋琢磨し視聴者も投票していたはずなのに、選ばれていない人がどういう基準かわからないけれど舞台に参加できるのって…。それでもフィーチャリングメンバーが悪いわけではないと思うので(俗にいう大人の都合)いいじゃありませんか。今このパフォーマンスを楽しみましょう。

今回のフィーチャリング。個人的に推したいのは「筋肉担当が増強されている」ということかと。この功績は、大きい(私にとっては)。

 

筋肉!!!

UNBはよくよく見てみるとスタイルがぱっきり分かれていて、背が高く肩幅があるジュン君を筆頭にホジョン君やハンソル君も痩せてはいるけれど痩せすぎない良い体型なのですが、対して比較的小柄なメンバーもいて「おま、飯食ってる?」と食堂のおばちゃんになって大盛りのご飯を盛り付けたくなる細いメンバーもいて。体格差がありながら、あまりそれが気にならないのは体格差が目立たない衣装だからなのかなと思うのですが(お揃い衣装にしてしまうとそれだけ目立つ)。

BLACK HEARTに関しては夏だし「ちょっとかっこつけた悪ガキ」風で行きたいからなのか、袖がなかったり、薄い布一枚といった衣装により、体の厚みが明らかになってしまう始末。そして振付もどことなく筋肉をアピールしている感じで(個人的感想です)これは、筋肉増員が必要だ…と思ってたところで、フィーチャリングの男の子2名が程よい塩梅の体つきで、本当に人選わかっているな!!!という感想。二の腕と背中と肩の筋肉ばかり見てしまう私。(ちなみに参加しているのはIMのハンギョル、BEATWIN ジョンハ、DIA ジュウン、S.I.S アンだそうです)

ほんとにねぇ…背中見せて肩をぐいっとするあの振り付けとか、あの子に魅せられて自分の感情がよくわからないあああどうすればいいんだぁ、自分の心と願わくばあの子の心が自分に開くように、と「コンコン」とドアをノックするあの振付とか。筋肉肉しい人はそれはそれで威圧感感じてしまってあれですが、今回については、筋肉、いいです。ただ、びっくり仰天サーカスはひょいっと軽やかな人が最適ですね。毎回人の腕が作った輪の中をひょいっと潜り抜けているピルドクさんの身体能力、素晴らしいです。

 

見ているかwannaone(の製作陣)

別にwannaoneがダメだとか言いたいわけではないのですが。

グループというものがどう作られているのか。私はよくわかりません。案外いいかげんに決まっているのかもしれません。タイミングと相性とフィーリングで決まっているのかも。でも、やっぱりグループにはバランスというものがあります。

多分。私は定食なる食べ物が大好きで、和や中華の定食を食べるのが好きですが、あれって全部が白米なわけがないし、全部がメインディッシュなわけでもないし、野菜も味噌汁もザーサイも杏仁豆腐もあって定食という素晴らしい料理になると思うんですよねー。何言っているか自分もよくわかりませんが。wannaoneってメインディッシュ×11って感じがして、もう素材同士が戦いまくっていて、まあ、そういう一面はある番組ではあるし(練習生同士の駆け引きと調和と個性をいかに魅せることができるか)そりゃ生き残ったメンバーは全員強いです。W杯のベスト8に生き残った人たちが猛者であるのと同じように。

wannaoneに感じる違和感、、もっと言えば「勿体ない…何が悪いのかわからないし実際さほど悪いわけではないけれど、血が滾らない」という感覚をUNBには感じないのです。それはメンバーの力量の差というよりは、楽曲に染まれるか、あるいは楽曲を踏み台にしてより魅せられるかの違いじゃないかなって。違うかもしれませんが。なんかいつもwannaoneって消化不良なんだよなぁ…。

 

と、別にどちらのグループがすごいとか言っているわけではなく、wannaoneが気にかかっているからこその感想でした。I.O.Iにも同じことが言えるのだけど。

 

ということで、UNBは確かに一から作り上げようとするとありえない人選だけれど、人々が選んだ結果、なんだかすごいグループができてしまった、という感じです。ああ、この違いかな。wannaoneはすごい人たちがグループになってしまった。UNBはなんだかすごいグループができてしまった。

 

あとから繰り返し聴きたくなるし見たくなる、ということ

良い曲を出していて、それがきちんと積み重なってグループとしてブレが少ないと、過去の曲をたくさん見ることができます。UNBの場合は、Feelingですね。

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読める!!読めるぞ!!(by『天空の城ラピュタムスカ)じゃなくて「わかる!!わかるぞ!!」と興奮しています私。

数か月前初めてこのパフォーマンスを見たとき当然なのだけれど誰もわからなくて、一体誰が誰なのかわからなくなっていたのだけれど、今じゃ完璧だ。BLACK HEARTの映像見まくったからな。覚えた。好きなら覚えられるんだよなぁ…。

ちなみに、私の初見の認識は「ASTROのムンビンっぽい肩幅広くて背が高いイケメン(=ジュン)とSMルーキーズのハンソルと箱に入っていたり箱にもたれかかっている人(デウォンとホジョン)と防弾少年団のV似の子2人と(チャンとキジュン)とオードリー若林」でした。オードリーの若林さんに似ている、から思考が停止してしまって、ピルドクさんとマルコとウィジンは覚えるのが遅れてしまいました。しかもピルドクさんとウィジンは似てないし。マルコは似ていると思うけど(個人的感想です!!!)。

と、今から思うとFeelingのMVはすごく覚えやすいミュージックビデオだしなんならOnly One見れば尚良し、というクオリティ。しかも曲がいいんだこれが。BLACK HEARTを見てFeelingを見て聴いてBLACK HEART見てFeeling聴いて。これができるのが本当に良い。良い曲出さないと昔の曲聴かなくなっちゃいますからねぇ。

後で振り返るとまた違って楽しめる。これができると、私は「素敵なK-POPアイドルだなぁ」と思います。あくまで私の聴き方ですけれど。逆に「この曲はめちゃめちゃ好きだから、もう過去の曲は聴く気にならないわ!!!」というのはその時はいいのだけれど、その先は難しいですよね。

 

それは祭りの最後なのか

話をBLACK HEARTに戻して。

このお祭りじゃんじゃか騒ぎのパフォーマンスが私はとても好きなのですが、もう祭りの最後に打ち上げる花火みたいで、しんみりとした思いにもなります。実際よく考えてみるとこれはぱっときらめいて散っていく花火なのではなく、時間のことも考えると次のための狼煙であると思いたいです。これで終わったとは思いません。これが終わりじゃないですよね?

が、同時に彼らには終わりがあります。今調べたんですけれど何かややこしそうです。が2020年は来なさそう。は。そうですか…。こういうことがあるので、I.O.IにもWannaOneにも感情移入しないスタンスでありたかったんですが、畜生UNBが良い曲出すから…ぐらっときてしまったではないですか。

 

ということで、この曲は花火ではなく反撃(反撃?)の狼煙にしましょう。そしてUNBそのものが彼らと彼らの周りにいる人たちの明るい未来につながりますように。

なんでこんなことを言うのかって?それはBLACK HEARTが素敵な曲だからですよ。

ユエンビー- BLACK HEART [BLACK ver.] (2nd Mini Album) CD+Booklet+2Photocards+Folded Poster [韓国盤]

 

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