感想が陳腐すぎて流石にダメだろうと思いましたが、これ以上の感想が思い浮かばないのでこれを言います。
「痛いの嫌だな」と思いました。
すごく痛い
すごく痛くて、リリース以来それほどMVも見れないし曲も聴けないです。バイオレンスなシーンもないですし、何をそんなにって自分でも思いますけれど。「いたい」というのは痛々しいの「イタい」じゃないです。真面目な曲だなって思います。
これと似たような感覚を最近だと、SEVENTEENにも感じました。
あれま、そんなに最近ではないですね。私の時間感覚が錆びついていることがよくわかります。この調子だとあっという間に10年とか経ってそうだ。いまだにこの曲はあまり聴けません。
それはさておき。この時は「怒っている」って言ってましたけれど、今回は「怒り」とは違います。ただただ痛いのです。それほど曲のエネルギーが強いからでしょうかね…。ジミンの「Fake Love~」の度に自分の体に透明な刃物が刺さるよう。ジョングクの「Love you so bad~」では鋏で切り裂かれて、Vの「Love it's so mad~」で毒薬飲まされているよう。そろそろ致死量に達する気がする。めちゃめちゃ苦しい。
不快や嫌悪とは別の感覚です。「Fake Love」は多分好きな曲なんですけれど、好きなのに体が受け付けないというのはあまりない感覚なので珍しいです。そのうち慣れるんでしょうけれど。少しずつ耐性つけようかな。
痛みを察知しそれを避けようとするのは、動物として人間にインプットされている本能のようなものだと思っています。痛みは死につながる。できるだけ人は痛みを避けようとすると思っていて。できることなら、苦しい思いをせず幸せに生きたいじゃないですか。だから何もこんなこと歌わなくてもいいんじゃないか、と今回すごく思いました。扱っていることは新鮮なものではないと思うし珍しいとも思わないのに、なぜここまでの破壊力を持ってしまうのか。私にはよくわかりません。音や映像がいいのでしょうかね…。
私は好きな音楽について文章を書くときは必ずその曲を聴きながら書くのですが、今、「Fake Love」を聴きながら書いていて、もう痛い。めちゃめちゃ痛い。つらい。でもいい曲だから聴いてしまいますよね…困ったものです。幸せを歌ってほしいのに、幸せだと心がここまで揺さぶられない。困ったものです。
防弾少年団の行く末
バンタンって反骨精神の塊で 世界に対する失望と反発がキーワードのグループ という理解をしてたけど 世界を手にしてしまった今の彼らの核はなんだろうなぁ…とふと考える。今の彼らにも敵がいるとして それはどこの誰なのか。
— 治野 (@harunote2016110) 2018年5月26日
私の勝手なイメージなので今後も更新していかないといけないところですけれど、今回で決定的に世界をものにしたと思うのです防弾少年団は。そして彼はどこに行くのだろうなぁ…と想像をしています私は。防弾少年団って「反骨精神」ではなくなったのかも。もしかしたら「不在」や「空虚」を歌っているのかも。今回の曲では圧倒的「満たされなさ」を感じたので…。満たされたいですね。渇望は際限がないですもの。次が楽しみだなぁ…。どんな曲を出すのだろう。世界を手にしてなお足りないものなどあるのだろうか。あるいは、世界が彼らの曲を待ち望んでいる中、彼らは何を私たちに伝えようとするのだろう。
そろそろしんどいので、個人的に好きなシーンを切り取って終わりにしたいと思います。
個人的好きなシーン
セットの大正解。大正解すぎます。この影の演出。2018年の頂点にしたいくらいしっくりしすぎている。感情の激流。腕に抱いていた大切なものがスルスルと消え去っていく瞬間を呆然と見つめる手の様子。はーーー。苦しい。
わかりやすいシーンで好き。引きこもりな私の脳内はいつもこんな感じ。この部屋から出たくない。はー。
ここのジョングクも大体正解。各メンバー今回の曲は相当頑張ったんじゃないかなと推察しているけれど、個人的にはMVPはジョングクだなぁ…。腹チラよりは「Love you so bad」のところだけずーっと見ていたい。
ここもわかりやすくて好き。
どの一瞬も意味深で見ごたえのあるMVだと思いますが、本当に厳選して挙げるとすればこれぐらいか(単純に考えるのが面倒になってきたというのもある)。どのシーンも素敵だと思います。そのうち、気力が回復したらファンの方々の考察を読みたいなと思います。
最後に。
こんなに傷つかなくていいしもっと幸せに生きることができるはずだ、私たち人間は。と思いました。