根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【SHINee】弾ける音の粒たち/「Good Evening」感想

SHINeeは最高のアイドルグループである。

SHINeeの単コンに行ったことはないし、有名な曲は知っているけれどすべてのアルバム、すべての曲を把握しているかといわれると「ごめんわかりません」となってしまう。だからこそ、「最高のアイドルグループ」だと思えるSHINeeってすごいと思うのです。よく知らない人間も、あーすごい、素敵なグループなんだなと思えるのだから。

 

今回の新曲で「SHINeeは最高のアイドルグループである」という確信は一層強まりました。

 

感想いってみます。

(2018/06/04 コメントが寄せられたので回答を追記させていただきました)

星と宇宙と森と

まずはこの曲のミュージックビデオから。

私、この曲のミュージックビデオが大好きになりまして。

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ただただ、好き。

彼らから去ってしまった人を連想させつつ、さらに違うものへと昇華させてしまったような。事実、昨年末以来、SHINeeの曲はあまり聴く気分にならなくて、通勤途中に朝の柔らかな日差しを浴びながら「View」を聞こうものなら、なぜか涙で視界が霞む様。そんな私だけれど、この曲で少し心の中に残っていた固いものがほぐれたような気がします。この曲聴いておいて本当に良かったーーーーーー。

このミュージックビデオでは、星と宇宙と森と、そういうものを感じられるので好きです。

星は、音の粒から。そういうジャンルなんですよね?(EDMというのかな)。ピコピコしていますね。ViewやTell Me What To Doから世界観を引き継いでいて、滑らかに通しで聴くことができます。

物足りないというと、もう、彼もこの曲を歌ってほしいという言葉に尽きますが、しかし、物足りなくないのです。それはSHINeeがすごいから。SHINeeの地力を感じられる曲でもあります。おテムさんがとても頑張っているのに頑張っている風には見えないスマートな感じが最高です。余裕が出ている。ソロ活で器がアーティストとしての器が広くなったのだろうなぁ。。。素敵。あとは、キーさんがかなり曲を引っ張っていっている印象。これまでの印象はキーくんが突発的に出現してトリッキーに曲の中を駆け回る、でしたけれど、今回のキーくんはおとなしく定位置で歌っている感じ。はぁー。

宇宙は、ラストサビの手前のミノのパートですね。ここで宇宙に浮遊するイメージ。満天の星空が見たい。幻想的でドラマティックなのだけれど、すごく寂しくなる。いいパート。このパートがあることで1曲が途端に面白くなるし病みつきになる部分。

森というのは、後半のカットですね。これは、OH MY GIRLの「Windy Day」を知っているのでそこから連想してしまうのですが、森の中を跳ねながら駆けるメンバーたちが、まるで森の中に住む鹿とか小動物っぽくて、好きです。なんというか、人間らしい悩みとかそういうものに囚われず、とりあえず跳ねていこうね、みたいな(笑)

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ここのカットに行く前に、キーくんが「にやり」と笑って走り出すじゃないですか。もうこれを見て私は涙。ああ、前に進むんだな、にやりと笑うことにしたんだなと思って。先ほども言ったけれど、この曲があるから前に進める。この曲を聴けて良かったなと思います。

 

交わらない視線

次はダンスパフォーマンスについて。

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自由という名の不自由。

どちらのパフォーマンスも大好きですが、同時期にカムバックした防弾少年団の「FAKE LOVE」と比べると、まるで別物。あちらはしっかり細部まで組まれたダンス。構成が見事でもう「型!!!!!!!」という感じですが、SHINeeはすごく自由。自由で体が自然と動く音とダンスなのに、それが「型」という。自分でも何を言っているかわからないのですが、自由そうに見えて型ですね。やっぱり忠実にアイドルだなSHINeeと思っております。

ここまでの表現力。それぞれのメンバーは個性はあるのに音楽を前に忠実な感じがあってすごいなと思います。どのメンバーもこれをものにしているし、滑らかなんですよね。みんなうまいし、もちろんテミンがダンスはキレキレなわけですが、他のメンバーとズレを感じないというか。うーん。どう表現していいかわからない。

滑らかといえば、足のタイミング、しゃがむタイミング、椅子の動かし方などもすごく滑らか。全体を引いてみるとどうしても場面の切り替えがぶつ切りになっているパフォーマンスもあるように思うのですが、この曲に関しては違和感を感じない。椅子を動かすところも含めて「見せている」パフォーマンスなのでしょう。全体カムの視線にも耐えられるパフォーマンス。

 

そして、すごく面白いのは、カメラを見ない箇所が多くちりばめられているところ。歌う人一人がカメラ目線であとは伏し目がちだったり横向いていたり。正面をまっすぐ見ないところもたくさんあって、私はとても好きです。アイドルのパフォーマンスというよりは、芸術作品の一部を見ているよう。メンバーの視線は観客のほうだけでなく別を見ている。観客と目が合うことが何より大切と思わなくていい。ダンスだけで、すごく難しいですね・・・。なんなんだこのパフォーマンスは。

 やっぱり、今ここにいない人たちへの祈りのパフォーマンスなのでしょうか・・・。共に遊んでいるような、この曲が流れている時ぐらいは共に踊れるように。そういったことを想像しながら、音楽番組でのパフォーマンスを楽しみにしています。

 

生命力

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好きなシーンたくさんあって。

温室で雨に打たれながら跳ねているところも大好き。

日々細かいところで消耗して元気がなくなることってあるじゃないですか。でも、自分の根源的なところ。それこそ「このご飯美味しいなぁー」とか「空気が綺麗だなー」とか「川のせせらぎの音が気持ちいいなー」とか、そういう生き物として自然なところに返ると、消耗した分のエネルギーが補填されるような気がしています。個人的な考えですけれど。

今回のSHINeeの曲は、この根源的なものを想起させる気がしていて、すごく元気になれる曲です。決して明るい曲調ではないのですが。こういう元気の充電の仕方もあるのですね。

 

寂しいのですが、本当にこの曲を彼に歌ってほしいなという思いが消えませんが、どうして彼がこの世からいなくなることになったのか、世界ってろくでもないなと思いますが。この曲は素敵だと思います。SHINeeに幸あれ。アルバムもまだまだ聴きこんでいきたいと思います。

 

追記

まずは、この文章が自分の予想以上に多くの方に読まれているということで、読んでいただき本当にありがとうございます。とても嬉しい気持ちです。嬉しいのと同時に、多くの人に読まれるかどうか関係なく、文章を書くこと、読み手のことを考えることの重要性を感じております。

 

さて。

当記事にあるコメントが寄せられたのでそちらに回答する形で追記をさせていただきます。コメント主の方、どうもありがとうございました。

単刀直入に言うと、特定のメンバーにだけ言及がないのは私の意図するところではありません。ですがご不快に思われた方も少なからずいらっしゃると思いましたので、これだけはきちんと伝えさせていただきます。

オニュペンの方々およびSHINeeを愛する皆様方、本当に申し訳ありませんでした。

今回の文章で伝えたかったことは、タイトルの「弾ける音の粒たち」への感動でした。ただそれだけです。それを伝える形で一部、メンバーの名前を使わせていただきましたが、もう少し配慮をもって書くべきだったと感じております。申し訳ありませんでした。

 

今回の件で、とても感じたことがあります。RTやいいねの反応を見ていると、本当にSHINeeというグループは多くの人に愛されているグループだと感じました。皆さんが今回のカムバックに向けて「嬉しい」だけでない、複雑で様々な感情を持ちつつ彼らを追い続けていることも。SHINeeに対する愛と信頼、絆。この関係は一朝一夕では築き上げられないものだと思います。ここまでSHINeeが前に進み続け己を更新し続けたからこその境地。アイドルグループに正解などありませんが、SHINeeとそのファンの関係は、正解の1つであり、多くのアイドルグループの模範になりうるものだと思いました。

 

加えて、言い訳がましいことを承知でそれでも書きます。

理由にはなりませんが、このアルバムを聴いて、この文章を書いていて私の頭に無意識にあったとすれば「オニュさんを取り上げるなら私はGood EveningではなくAll Day All Nightで彼について書きたいな。」ということです。

All Day All Nightという曲もSHINeeのメンバーそれぞれ良いところが出ていて、そして全員の力があるからこそ成立し聴きごたえがある曲だと思っているのですが、なかでもサビでの声の比率が80%強ぐらいなオニュさんに、音楽番組でのパフォーマンス見て痺れました。代替することのできない彼の声であり、これは彼の歌だなぁと。そんなことを感じました。

 

最後に。

重ねてになりますが、今回の件ではこちらの配慮が足りず本当に申し訳ありませんでした。

私自身、SHINeeの素敵な音楽をこれからも楽しんで聴くと共に、SHINeeを愛する方々にとっても充実した活動となることを願っております。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。