NCT127の日本デビュー曲「Chain」の感想です。
K-POPアイドルの日本デビュー問題(日本語デビューに思うこと)
日頃ブログやTwitterにお越しいただいている方なら察しているかもしれませんが、私はK-POPアイドルの日本語の曲があまり好きではありません。「好きではない」=「嫌いである」ではないので、決して嫌いなわけではありません。正確に言いましょう、彼らの元々の音楽、私が好きになったあの音楽のままであれば大好きです。でも、日本に来たらなんだか音が変わるんですもの...プロデュースする人が違うから変わるのでしょうか…。
ということで、好きなアイドルの日本語の曲はあまり聴きません。
VIXXですら聴かないんだからね(Can't Say以外)と思ってVIXXの日本語アルバム聴いてたら曲自体は割と良くて焦っています(笑)…馬鹿なの?私。いやVIXXは「J-POPのVIXX」という意味では大正解なのだと思う。でも私は「J-POPのVIXX」じゃなくて、「K-POPのVIXX」が聴きたいのさ...。VIXXの日本語曲、ほんとJ-POPっぽくて最高だねさっさと聴けばよかったね...馬鹿だ私。
もっと聴かないとダメなんですね...。
脱線しました。ということで、日本語デビューの話です。
そういうわけで、私はNCTの日本語デビューも全然期待していないのです。
MVを見て「いい曲じゃん...」と思ったけれど、それ以上はなかった。
超NCT
が、グッとくるポイントは唐突に訪れるものですね...。
超、NCTじゃん!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
驚くほどに圧倒的NCT(←とにかく「NCT」ということが言いたいのだと思います)。日本語だろうが韓国だろうがNCTはNCTであった。びっくりしました。そして、この「Chain」という曲が2018年上半期好きな曲ランキングの上位に一気に躍り出ています。ダンスパフォーマンス見てこれほど印象が変わるとは...。K-POPのパフォーマンスは歌唱だけでなく衣装やステージのセット、ダンスで成り立っているものだなぁ...。それだけコンテンツが用意されているからこそ楽しめるやり方。
良かったぁ・・・NCTだ。
もちろんツッコむポイントがないのかと言われれば「NO」とは言えませんが、微妙なところをその魅力でどうでもよくさせる力技が働いているような気がします。
その魅力とは、はっきり言うと「これ韓国でもそのまま披露できるね?」というクオリティ。グループらしさを損ねないコンセプト。今までリリースしたNCTの曲にはない新しさも感じつつ、これは確かにNCTの曲なのだと思わせる曲。これが上手いK-POPアイドルグループって常に飽きさせないし、確実に変化していくのに既存の曲のイメージが好きなファンは離れないから、その後も上手くいくのだと私は思っていて。観客に感じさせないといけないのは「確かにこの曲はこのグループのものだ」と思わせること。
日本デビューになるとこの「確かにこの曲はこのグループのものだ」というものが微妙になりがちで、そこに私が不満を抱いていたみたい。NCTは難なくクリアしている(個人的意見だけど)。そこがすごい。
まあ、SMエンタは東方神起や少女時代、SHINeeで確かに日本で活動してきたわけで、これらのグループは日本語の曲も割と良かったもんなぁ(個人的意見)。流石だなぁ。
ダンスパフォーマンスを観てグッと来たのは、相変わらず面白い動きしているからでした。もう日本語だろうが韓国だろうが、この曲が好きだ。この曲のダンスが好きだ。このメロディが好きだ。
「Chain」感想
ウィンウィンが最高だった
その通りです。
ウィンウィンって端正な顔立ちにほわーと不器用に笑うイメージですが、声はなかなか低く籠っている特徴的な声質なのだと思っています。パートこそ少なかれ(少ないからこそ?)ウィンウィンのパートって面白いし「キターーーーーーーーー!!!!」というプレミアム感もあるし印象に残るので毎回楽しみにしています。
その上で、今回の「Chain」のウィンウィンのパートすごく良くて。感涙。少ないけれど(泣ける)。
世界が 生まれ変わろうとしてる
Do you feel it?
はぁーーーーーー。ここすごく良かったです。誰が歌っているんだ?誰だこのパート?って前のめりで聴いてしまいましたもん。MVを見たらウィンウィンっぽかったです。すごく細かいポイントなのですが「生まれ変わろうしてる」の「ろう」の部分がすごく好き(超細かい)。ここだけすごく音が厚い感じがしてとても耳に残ります。
まだアルバム「Chain」の他の曲は聴き込めてないのであれですが、他のNCTでもウィンウィンにこういうパートあげてくださいよろしくお願いします。
テイル兄さん
も良かったですねぇ...特に一番最高に高まるパートにもっていく流れが最高でしたね。超テンションが上がります。ジェットコースターの最高点に向かうまでのドキドキを感じることができます。MVだと2:30あたりから。ジェヒョン→ヘチャン→ドヨン→テイルの流れ、そのあとウィンウィンのパートを挟んでテイルの伸びやかな高音。
ははは。すごく良いです。NCT127の層の厚さと、最高点への持っていき方が良いなと思います。1回目のテイルで終わらせず、ウィンウィンへ振ってもう一度とどめのテイルさんという作り方がすごく良いなと感じました。
あと全体的にMVが好きですが、テイル兄さんのセンターのところ。大好きです。
テイルさんメイクのしがいがあるよなぁ...。このMV、メンバーはカラコン入れまくっていてすごいことになっているので、それだけで一見の価値があります。MVという映像空間だから、あの世界だからできる、美しき世界(現実世界であれほど鮮やかなカラコンの人がいたら、きっと引いてしまうでしょう私は)。
アイドル×工具という新境地
DIYには全く興味がありませんが、工具そのものは美しく、アイドルもまた美しい。追求された機能と少しよそよそしいメタリックな工具の美しさと、人間がどうすればより美しく、素敵に見えるのか常に追求し続けるアイドルとのタッグ。ありそうでなかった(少なくとも私は知らない)この組み合わせが、結構よかった。これから積極的にMVの世界で使っていただきたく。何とぞ。
ちなみに私の中でアイドル×工具といえばこの方。紹介しておきます。
ひー。(VIXXのRAVIの「BOMB」より)
工業高校、というよりは、先進的な建築で注目され出したスタイリッシュな工務店の従業員という感じ。工務店は表の姿、裏の姿は舞い込む依頼に高値で応じる殺し屋、というところまでがセットです。
ぷはー。素敵。
(単体のカットでみると、あれま、若干ダサくなるような気がしないでもないけれど、映像としてみるともう好きですね。かっこいいと思います。)
まとめ
NCTの日本語デビュー自分の中ではとても良くて、Apple Musicで聴けるとはいえ、音盤買ってしまおうかしらどうしようかな、というところです。
ただ懸念点といいますか、日本で今後NCTとして活動していくとしてどうするか、という点は不透明な部分でもあります。日本に向けて新たにユニットを組むのか否か。NCTそのものが何をやっているのかこれからどうなるのか場当たり的であるのは否めないので、今後はふらりと日本にやってきては曲を出す、そういうイメージなのかなーと思っています。私が何を考えても無駄であるし。
こちらの懸念を、圧倒的世界観でねじ伏せるNCTが、私はやっぱり好きなのだと再確認した楽曲でした。
これは「和」のイメージなのかはわかりませんが、最後ユウタで締めるところも合わせて、これはやっぱり日本でリリースする曲なんだなとちょっとクラっとしました。