今日は少女時代です。
今回のgugudanのカムバック前からまた聴き始めていたこの曲。gugudanがカムバックしてみてから「あれーどこかで聞いたことある作りなのか?」と思っていたら、もしかして「Mr.Mr」に似てる!?
どこが似ていると感じたのかは、ぜひ推理してみてください。ぶっちゃけそんな似てないと思いますが。
さて。ソシ先輩の「Mr.Mr」ですが、この曲もリリース時から好きでした。が、それでも敢えて言うのなら活動曲としてのパンチに欠けるかもしれないなぁ...という気がしています。何が不足だと感じているのでしょう。ちょっと曲がまったりすぎるのかな。しかしボーカル組の歌声を楽しめるしダンスブレイクもあるし、パフォーマンスとしてはいい作品ではないかと思ってます。
私が何より好きなのは、Bメロの禍々しいパート。1番ではソニ、ユナ、2番ではソニ、スヨンで歌っているところです。ここで一気にどろどろするというか、怪しい瘴気が立ち込めるというか「あ、これ只事じゃないぞ」みたいな警戒心を掻き立てるというか、そういうある意味「遊び心」みたいなものがあって、私はいつもこの部分を楽しみに曲を聴いています。
た、たまんない…。やっぱり毒がほしい。毒が。どろどろしたものがほしいです。
今この「毒」めいたものを扱っているとすればRedVelvetですよね。毒って個人的にはある程度体力がないと扱えないものだと思っていて、それはつまり「余裕」が必要なんだと思います。新人が毒を扱うと途端にチープになってしまったり、毒を使いこなせてないあまり世界観が破綻してしまう。
女性アイドルをくまなく見ているとは言い難いのであれですが、今のK-POP女性アイドルで少しピリッとした、毒を扱えるほどのグループはいくつあるのでしょうか、という感じがしています。RedVelvetもやっとだ。ただし、れっべるは実は「Ice Cream Cake」で先手を打ててたのが大きいのではないかと思っています。あの曲すんごい好きですが、どうしてもホラーに聴こえて仕方がない私…怖い...。
少女時代の曲はまだまだ聴けていないけれど、かっこよく強気な女性、というのは他にも色々とあります。が、この禍々しさ、不安定さ、この人たち何をするかわからねーぞ感は、裏返すと「弱さ」「脆さ」なのだと思うのです。かっこいいだけじゃない。多層的な人物像が浮き彫りになるこの作品。ああ楽しい。
あとは、少女時代にはソニがいてよかったなーと思います。ソニのようにパッとわかる声はとても良い。また曲に応じて歌い方も変えてくるし、愛嬌ある声もあれば「You Think」での侮蔑の言葉を吐き捨てるような強めな歌い方もしてくる。とても良い。最高…。SMエンタはグループの中で「この人貴重…」という声の持ち主を必ずと言っていいほど1人は入れてくるのがたまりませんね。個人的な感想ですが、スジュはドンへとか、f(x)はソルリとか、SHINeeはキー君とか。れっべるだとジョイ子になるのかな。NCTのヘチャンも最高ですよね。
SMエンタの練習生がどれだけ潤沢なのかはわかりませんが、グループのイメージを作りメンバーをパズルのごとく当てはめるような成り立ち方(実際そのようにグループを作っているのだろうか?)を感じさせるのは、事務所の特徴の1つとして良いものだなぁ...と思います。
シンプルな衣装なのに、個々が違いすぎるから全く問題がない。個人にある程度のブランド力のようなものがないとシンプルな衣装を着ると、途端に力の差で霞むメンバーがいるのに…それがない。すごい…。