根津と時々、晴天なり

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【PENTAGON】総合力を上げてきた、と言わざるを得ない/PENTAGON「Like This」

 正直に言うと、曲の雰囲気はそんなに好きじゃなかったのです。というか今の自分の気分だともう少し賑やかな、詰まった曲が聴きたい。だからPENTAGONの「Like This」は「うーん、そんな、好きでもないかな」と。

 でも、これってあくまで「音として」聴いた感想で。深く考えずただ聴いている上での感想。まあMVでも見てみっか、と思って、2回目はMVで映像を見ながら音楽を聴きました。

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かっこいい。彼らがかっこいいのは十分知っていて、デビュー以降メンバーそれぞれ磨きがかかっていて、しかも個性豊かな顔立ちを活かし、各方向へそれぞれが歩んでいるような、一言で言えば「いい感じ」なスタイリングで、うへーーーー素敵、と思いつつ、やっぱりそのスケール感の大きさは既視感を感じる。新鮮味がないような気がする。いやPENTAGON史の中では新鮮なのだけどK-POP史としては新鮮じゃない、みたいな。こんなウダウダ言っていて本当にすみません。本題はここからなので、もう少しお付き合いください。 

 「かっこいいけど、かっこいいけど」とウダウダ言っていたのですが、3回目、MVの映像と、音と、「誰が歌っているのか」に着目して聴いていたら、あらまびっくり。「PENTAGON、凄くなっている」と感動してしまいました。音楽番組の映像でさらに確認していくと、うわ~これは凄い。凄い。凄いPENTAGON!と興奮してしまいまして、この文章を書くに至っているわけであります。言いたいことは言いました。「PENTAGON、凄くなっている」

 

総合力を上げてきた

 私はよく思うのですが、K-POPの好きなところって「適材適所」だと思っていて。邦楽のアイドルだと男性ならジャニーズ、女性ならAKB他(他というのはAKBとか乃木坂とかあの界隈です)という、もうファンの人から見ると怒られそうな雑多な括りでもって把握しているわけであります。そんな邦楽を聴いていると、サビは「全員で歌う」というのが当たり前だったんですよね。全員のボーカルをミックスしたものが、サビ。ですが、K-POPを知って、歌の上手い奴においしいところを存分に歌ってもらおうぜ!的な、潔いと言えるのかもしれない、明確な役割分担で作られた楽曲に打ちのめされたわけです。適材適所、良いわぁ...。そうだよね、できる人ができることをやれば、できない人がやるよりクオリティは上がるのかもね、云々思ったのでした。

 そして面白いことに、割り振りされる役割は、必ずしも「音」だけではないんですよね。具体的に言うと、メインボーカルの他にダンス担当とかビジュアル担当とかモデル担当とか、バラエティ担当とか、アイドルグループとして総合的に活動していく上での役割が作られていて、アイドル自身思うところはあるのかもしれないが、名乗っている。

 そうなると、いざ楽曲を発表した時に、著しくパートが少ないメンバーが出てきてしまったりするわけです。ダンス担当とか、ビジュアル担当とか言われているようなメンバーは。ファンとしてはそんな僅かなパートであっても愛でることができるわけですが、楽曲だけを純粋に聴いていると「私の推しの声が、全然、き、聴こえない...(´;ω;`)」みたいな事態にもなりかねない。それが悪いと言っているわけではない。むしろ好意的に思っているのですが。

 

 そうして、ここまで長々と語ってきたこととPENTAGONはどうつながってくるのか、という話になります。

 PENTAGON(以下ペンタ)もこれまで言ってきたことと無関係であるわけでもなく、メンバーのボーカルに関しては差があると私は思っております。むしろメンバーのボーカルに差があまりないグループの方が珍しいのではないかと思いますが。これは誰かが下手だとか言いたいわけではなくて、むしろメインボーカル組(ジノとフイかな)が上手いのだと思います。で、今回メインボーカル以外のいわゆる「サブボーカル」と位置付けられる他メンバーが軒並み力がつけてきた。ここの優劣?というか魅せ方の差、がなくなって、均等になった気がしたんです。これが「総合力を上げてきた」の肝だと思います。

 具体的に言うと、イェナン、ホンソク、ヨウォン、シノン、キノ、の5人ですね。いや~~~~泣けてきた(←!?)だって、メインボーカルでもないこの5人がサビを歌っている世の中なんですよ。しかもそれが良いんだってばさ。しかるべき理由でそこを歌っている堂々っぷり。それぞれ異なった雰囲気をまとう5人がサビに参画しているこの事実に、私は感動してしまっているわけです。ううう。音域とかもあると思うので、高めの声を張り上げるようなところは、イェナン、ホンソクが歌っていますね。いや~~~前作からこの2人の力がつけ具合は感じていましたが、こうなると今後も楽しみ。個人的にはシノン先輩がパートをもらえていて私は本当に嬉しいです。

  フイやジノが歌えばそれでいいじゃん。ではなく、10人でPENTAGONなんだよね、ということをとても、とても感じる良い曲だなと思いました、フイやジノがおざなりになっていることもなく、むしろフイやジノだからこそできるパート。表現が冴えわたっていて、え、これ作ったのフイさんなの?天才じゃない?と思いました。制作サイドさんに対しても、どうもありがとうございました、と言わざるを得ない。

 

 個々が異なる人間なのは当たり前の話で、でもそんな当たり前をきちんと活かせているかというとまた別の話で。特定のメンバーに焦点が偏っていたり、良さを生かし切れていないグループも見かけたりするわけですが、PENTAGONについては大丈夫でしょう。今で、これ。次は一体どうなるのだろう。プロデュース101関連で注目されていることもあるのかもしれませんが、それを良い機会に、色々なメンバーの魅力を知ってもらえればいいのかなと思います。私も追いきれているわけじゃないし、むしろそんなに聴けていない方なので。

 

 最後に個々のメンバーの感想を言って終わりにします。年の順番がわからないので順不同です。

 ジノさんは、今回のスタイリングが、とっても!好きです。とっても!好きです(大事なことなので2回)。歌がお上手なのはわかりきっていることですけれど、ここからジノさんがどうなるのか私はとっても楽しみです。音楽番組では、眉をぎゅっと寄せて怖い顔をしていらっしゃって、それもまたキューンとなりました。ううう。裏声がぁ~。

 フイさんは、この曲はなんだかんだいってフイさん爆裂ソングだよなと思います。最高です。フイさんの歌声って独特だし鋭くとがってピンポイントで突くところありますよね。それがフイさんの歌声の好きなところなのですけれど。

 ホンソクくんは、イケメンですよね。この中でタイプがまるで違うイケメンさんで。また衣装がかっこいんだわこれが。細身だからピシッと決まるのかな。ジャケットを前で留めて、ね。ホンソクくんかっこいい、しか言えない。まだ高い音域になるとまだ若干細くなる感じがするので(超個人的感想)、ここらへんぐぐぐと歌えると尚強い。前作のホンソクくんパートが好き過ぎるので、あんな感じでホンソクくんらしい歌声をよろしくお願いします。

 イドンくんは、今回はパートが少なめかもしれないけれど、唯一無二の存在感を発揮しているし何かにとりつかれているし、でもこれだけ独特な雰囲気を纏っているこの人がPENTAGONの雰囲気をぶっ壊していないってどういう次元の変化が起きているのかしらと考えること30秒。解答はでません。

 イェナンは、スタイルが異次元だったので書いておきます。足が長い。リアル王子。風格が王子。微笑みの貴公子。サビで手のひらを顔に当てるような振付があるのですが、小顔でなおかつ手が大きいのか、その手のひらにぎゅっときている私がいる。

 ウソクくんは、スタイルのお化けであることがよくわかった。これでマンネって設定がおかしい。普段年相応という勝手な私のイメージがあるので、こういう雰囲気で来られると情報処理に戸惑って混乱します。超かっこいい。ウソクの黒髪は安定しています。

 シノンさんは、先にも触れましたがパートが増えてとても嬉しい。控えめに言ってもシノンさんってイケメンだと思うのですが、ある意味街中にいるイケメンさんという勝手な印象を抱いていて、ニコってされたら間違いなく堕ちる。あとはスーツスタイルが年相応のかっこよさですごく好き。

 あだち、じゃなかったユウトさんは、この人デビューできて、アイドルできて良かったなぁ...としみじみ思ってしまう今日この頃。ステージで輝いているという印象。まだ若いのに、雰囲気があってすごくかっこいいと思っております。アイドルとしてステージに立つことで元々備わっていたものが輝きを発する、みたいなシンデレラストーリー。良かった本当に。とにかく落ち着きのある感じが、ものすごく好きです。

 ヨウォンくんは、今回ややパートが少なめだったので、私は「Can you feel it」見直しておきますね。...。(←見てきた)とりあえずヨウォン不足を感じられるようだったら「Can you feel it」を見ておきましょう。ある程度症状は緩和されるのではないかと思います。

 で、キノ君が最後ですね。最後にキノ君を取っておいたのは、まあ、長くなるだろうなと思ったからです。PENTAGONって総合力が高いと思っていて、ダンスは面白いことしているな~ぐらいしか注目をしていないのです(「Gorilla」とか)。誰が下手だとは思わないし、ずば抜けて誰かがすごい、とも見えてこない。まとまりが良いとも言えます。ダンスが比較的苦手なメンバーも(いるのかはわかりませんが)頑張っているのだろうなと思います。ですが、今回のカムバックを見ていて改めてキノ大先生のダンス好きだなぁ…多分上手いのだろうなぁ...と思いまして。超細かい話をすると、キノ先生Focusの動画1:06~1:10らへんの角度が、か、角度に!どぎゅーんときてしまいました私。これはとても綺麗だわ...と。はい。それだけなんですけれど…。この角度がどんぴしゃで、感動してしまった、というお話でした。それにしても、歌えるし踊れるし、どこかの動画で「万能エンターテイナー」のキノです、って言っていたような気がしたのですが、あながち間違ってないですね。

 

 ということで、PENTAGON売れないかな…と言って終わりにしたいと思います。安全に、地道に、やっていってほしいです。

 

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Pentagon 4thミニアルバム - Demo_01