根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【EXO】全体的に怠いですよね(注:褒言葉)/EXO「Ko Ko Bop」

 この「もったり感」ですよ...。

 Red Velvetが燦然と光降り注ぐ真夏の昼下がりを歌うのならば、先輩のEXOは漆黒の夜空に星々が輝く熱帯夜ですか。SHINee先輩方の「View」の世界では炭酸がはじけ風がそよぐのならば、EXOの「Ko Ko Bop」は湿度80%、空気は澱み、紫色の煙が辺りをたちこめる...そんな夜!ですよ…。

 EXOの皆様が、カムバックしました。

Korea-Private / EXO 正規4集 [THE WAR]

 実に気怠い

 これに尽きます。実に気怠い。こう身体のエネルギーがぽわわわ~んと抜けちゃうような、怠さ。あ、の、EXOが!チャレンジングなのかなんなのか、色々と金があるっていいなぁ…と思ってしまいました。ありがとうSMエンタ!

 この気怠さ。目立ちます。なにせ、アイドルってみんな生き急いでいるじゃないですか。そんな中このテンションだとね、おおう、ってなります。肩の力が入りまくっていてこっちもついつい肩の力が入っちゃうけれど、この「Ko Ko Bop」に関しては肩の力が抜けそうで実のところ戦略と下心が見え隠れしているような気もしてしまう、面白い曲です。穿って聴くのはやめますが。肩の力が抜けているようでやっぱり抜けていないのは、パフォーマンス見れば一目瞭然でした。EXO頑張ってました。

 

「Ko Ko Bop」の妙なツボ

 個人的にひっかかるものがなければわざわざこうして文章を書くわけもなく。この曲,、3つほど「あーたまらん」というポイントがありまして。じわじわきています。

www.youtube.com

①冒頭のベッキョン→D.Oの部分(動画0:20付近)

 この曲は開幕ベッキョンで既に怠くてもったりしているのですが、私が「おおう!?」と思ったのは、ベッキョンから引き継いでD.Oが歌う第一声の音なのです!すんごく細かいところなんですけど。

 私は音楽的素養もなく専門知識も持ち合わせていないので拙い表現ではあるのですが、それでも言うと。

 D.Oの第一声に合わせてバックにバスドラ?かな「ドン」って強めに一拍音を鳴らしているんですね。「ドン」って。で、普通それが続くかな~と思うじゃないですか。つまり、ドン・ドン・ドン・ドン…って一定のテンポで。でも!それが続かないんです。「ドン」これっきり。

 ・・・すごくないですか?(←…?)

 なんかこう「うおおおお」って私の中では盛り上がってしまいまして…。

 なんだろう、「ドン」って来たら身構えるじゃないですか。あ、続くのかな、と。で身構えていたら肩透かし喰らうじゃないですか。ずっこけるじゃないですか。また怠い音楽が続くじゃないですか。え、すごくない?

 ・・・。はい。

 

 正直、この一音で痺れてしまったので以降ずーっと聴いています。1曲が終わってまた最初から再生されてベッキョンが歌って、あ、D.Oのパート♡、「ドン」、あ、良い、最後まで聴いてまたベッキョンが歌って、あ、D(以下略)

 

②チェンの「ば~み~や」(動画1:25付近)

 これもまー「もったり」していますよね。ねっとりしている、と言ってもいい。チェンくんこんな歌い方するんだなぁと思いました。私の時代遅れのイメージだとチェンくんと言えばこれなのですが、ここまでの粘つき。最高です。この部分、ずっと聞いていられます。

 

③ラストサビ直前(動画2:24付近)

 そしてラストサビ直前でここ!よくわからないけれど「うおおおお」と思いました。良かったこのパートがあって(泣)と思いました。なぜなのでしょう。自分でもよくわかりません。私、このパートが好きなのです。

 

 そして最後までシャウトもなし。叫ばないしボーカルの聴かせどころもないけれど、曲として成り立ってしまう底力。流石EXO。ボーカルの美声を聴きたければ他のアルバム聴けやい!という制作側の挑戦的な声さえ聞こえてくる始末。ええ聴きますとも。ということで週末にかけてEXOのアルバム聴いてみようと思います。

 そしてこれは思いっきり余談だけれど、EXOは「揃えるダンス」を目指さなくていいと思うのだよなぁ。ダンサブルな箇所が散見できるけれど、体格差もあるしダンスのレベルの差もあるし「全員が一緒」のダンスよりはパズルみたいなダンスの方がいいような...。

 

www.youtube.com