根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【VIXX】変わり続けること/「桃源境」の手前で私は何を思う?

VIXXがカムバしますね

 私が大好きなVIXXの皆様が、今年もカムバックしてくれます、わーいわーい。

 これはファンの贔屓目なんでしょうけれど、本当にVIXXはよく働きます。休んでいるときがあるのかしら?と、感心5割心配5割。年が明けてからも、ソロの音楽活動にミュージカルにドラマに。それで今回の5月のカムバック、です。大丈夫かVIXX。

 今回の記事は、VIXXがミニアルバムを引っ提げてカムバックしてくれる前のいわば「前夜祭」です。実はもうコンサートが開催されている真っ最中なので、実際は「本祭」の期間に突入してしまったわけですが。これまで公開された新曲周辺の情報を整理すると共に盛大に愛でたい、というのが趣旨です。さっさと本題に入る前に、私がなぜ「前夜祭」なんてものをしているのか、ってことを触れてから愛でたいと思います。

 

「桃源境」の手前で思っていることは、手前で立つ今しか書けない 

 私がこの文章を書く理由、それは単純な話、今思っていることは今しか書けないだろう、ということに尽きます。今感じていることは、未来に感じることができない。何かを知ってしまったあとは知る前の自分には戻れないから、私は文章を書いています。

 さて、私は過去に思いを馳せる人間ではないけれど(要は、過去に起きてしまったことにあまり頓着しない)時々昔に自分が書いていた文章を読み返すことがあります。そんなに大層なことではなくて、Twitterとかブログとかもそれに当てはまるし、私はストレス発散の1つに「紙に思っていること全部書く」という習慣があるので、それを読み返したり。で、その読み返す作業が面白いのです。

 人は変化していく生き物なので、考え方も感じ方も微妙に変わっていきます。過去の私=今の私という等式は成立しないし、その両者のずれは面白みに変わる。よく使う話だけれど、私は5年くらい前はK-POPなんて大嫌いでした。でも今は結構好きです。未来なんて来ない、未来なんてわからない、と嘆いていたけれど、その未来はあっさりとやってきたりしています。人生何があるかわからないものです。

 VIXXのパフォーマンスを知ってしまったら、きっと今の楽しみな気持ちをそのまま感じることはできないから。「ああ、あのときあなたはそんなこと思っていたのね、むふふ」と未来から過去の自分を笑えるように、私は文章を書くことにしましょう。

 

VIXXに魅かれたきっかけと追い続ける理由は一致しなくなった?

 

 人が何かを好きになるとき我々の脳内で何が起きているのかはわかりませんが、例えば「VIXXのどこが好き?」とVIXXが好きな誰かに問いかけると、その返答は様々だと思います。で、私は何度も何度も言うけれどVIXXの『呪いの人形』という曲が大好きでして、そこからVIXXを追っかけることを始めて。しかし、あの頃の強烈なメイクや強烈な衣装、強烈なミュージックビデオは段々となくなっていったような気がしています(まあ『Fantasy』とか『Chained Up』とかも十分強烈ですけれど)。

 じゃあ、VIXXから離れるかと言われると、離れるどころか昔以上に彼らを追っかけ続けているわけです。

 VIXXの圧倒的な表現力が好きだった(今も好き)。VIXXの圧倒的な世界観の構築力というのが好きだった(今も好き)。奇抜な衣装、奇抜なメイク、そして情景を織り交ぜた詩的な表現も好きだった(今も好き。特に詩的というならば、『On and ON』はその極みだったし、メイクは最近はあっさりしている)。 

 「「あの」過激とも言える強烈なコンセプトが良かった。」

 そういうような声を耳にすることもある。私もあの頃のコンセプトも好きだった。けれど、今のVIXXも好きだ。好きになったきっかけと、追い続ける理由がもしかして変わった?いいや、違う。彼らは変わり続けていて、今でも変わってないと思う。

 

以前と変化したこと

 いつからだろう?実は『奇跡』から徐々にそういう感じが出ているけれど、「はっきりと表現しなくなった」ってことがあると思う。もっと言うと「よりわかりにくくなった」「抽象的になった」「見る者に対する想像力を求めるようになった」「曖昧になった」って感じだ。ヴァンパイア、ジキルとハイド、呪いの人形、永遠という時間、サイボーグ、愛の奴隷、神々…。「毎回、何かのメッセージを伝えるために別の何かを通して伝える」という手法をとってきたVIXX。これこそVIXXのスタイルであり、それはスタイルを打ち出して以降大体変わってないように思える。だけど「変化した」と思えるのは表現の仕方なのではないか。呪いの人形(あとは『Chained Up』』もそんな感じ)までは衣装やメイクも総動員して別の何かになり切った。だけど、それを控えるようになってきた。「これはちょっと…」と言われてしまうようなある意味インパクト大なメイクでは、なくなった。もしかしたら大衆人気というのを意識するようになったのかもしれない。もう少しぼやかして表現するようになった。もし「物足りなさ」を抱くとしたら、それが原因かもしれない。

 

変化していないこと VIXXの本質とは

 VIXXがVIXXであるところは、先ほども触れたとおり「毎回、何かのメッセージを伝えるために別の何かを通して伝える」という手法であり、その表現力であり、あくまでそこに徹するところ、だと私は思っている。

 他のグループと比較してなんとなく思うのは、VIXXというメンバーがどういう人間か、というところが全然出てこないんですよ。己のエゴがにじみ出てこないVIXX。人類に共通する何かを追い求めてそこで共感を得ているようなやり方。防弾少年団SEVENTEENも私は好きだけれど、彼らに感じるのは「自分はこう思う」「そしてあなたもそう思うことない?」というイメージ。自分たちの感情を出発点に相手と繋がろうとする感じ。でもVIXXはそういう感じじゃない気がする。ここまで何かどでかいものを表現しようとしていながら、個を消せるグループ。だけど結局はにじみ出てしまう個の癖のようなもの、表現の違いが私としては超楽しい部分。

 

 要はVIXXってのは変わってないんですよ(『On and On』を出発点として)。全然変わってない。アプローチの仕方は全然変わってない。だけど、やり方や力加減を変えてきているのです多分。多分ね。

 

 Teaserを見た私の感想

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 相変わらず攻めまくりの映像。そして東洋を感じる美しいメロディ。

 VIXXのミュージックビデオでツッコミどころ満載のものと言えば、私は『On and On』と『Hyde』をまずは思い浮かべます。『Error』も割とツッコめるポイントがあるけれど、それ以上に物語に没入してしまってツッコミどころじゃなくなります。

 個人的に一番気に入ったショットは

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キムウォンシク仙人!!!!

ラビさんは仙人になられた。もしくは元々仙人であられた。ここが風情があって良かったです。好き。

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ホンビンくんはエロかった

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ケンちゃんは男性美というよりは抽象的な美しさ。見てはいけないものを見てしまった、みたいな背徳感に襲われる

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えねねんは天女であられた

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ひょっくんにはやくざの若頭みを感じ(多分髪型とまなざしの鋭さ。ヒョギはそう考えるとふり幅がやばいね。温和で目がキューってなる笑い方が好きなんだけど、こういうところはドキッとする)

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そしてレオさん!

「黒髪ありがとうピアスありがとう青の衣装を合わせてくれてありがとう!あーーーーVIXXを好きになって良かった♪」(ブルゾンちえみさん風に)みたいな感じです。うひひっ(←あまりにレオさんのこのワンショットが素敵で、壊れた私)

 

 セット感が満載なミュージックビデオになるような気がしますが、元々VIXXって「虚構の世界」って印象を抱いているから、私はあまり気にならないです。くらげ会社のアイドルは仮想世界の住人感ある(MVのみで考えた場合)。

 

Highlight medley

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 うわ~~~~。タイトル曲のサビの入り方が超好きになれそう。ケンちゃんの美声炸裂している感じ。VIXXのメインボーカルが尊い。レオさんのバイオリン声がひたすら尊い。期待高まる。どの曲もいい感じなのでもはやこのメドレーを作業用BGMとしてひたすら流している始末。

 

「桃源境」の入口で私が結局思うこと

  本当、VIXXって楽しい。これからどんな姿を見せてくれるのか、ひたすら楽しみ。身体を壊さずに、頑張ってください。これからも音楽を聴かせてください。私ももっとたくさん聴きます。

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