ティーザーが、大好きです。
映画の予告だ、好きです。
実はCM広告とかも楽しいです。
私ティーザーと呼ばれる「広告」が割と好きです。
今日は手始めに、好きなティーザーについて熱く語ります。時々そうやって予告とか広告とかについて好き勝手に語れればいいなぁと思っています。
ティーザー道
私がティーザーと呼ばれるものが好きなのは、多分簡潔で、切り取り方から見えてくるものがあるように思えるから、だと思います。
K-POP業界においては、ミュージックビデオがずいぶんと発展しているというか、プロモーションの面で重要なツールなのだと思います。K-POPアイドル達は、アルバムを作り、アルバムの中から「アルバムの顔」とも呼べる曲を引っ提げて、音楽番組やらバラエティやらラジオやら雑誌やらで宣伝を始めます。アイドル自身のブランド価値を上げるために、そして曲を手にとってもらえるように。大体アルバムを作ると、活動曲のミュージックビデオを公開します。Youtubeでも公開してくれます。アルバムの宣伝のミュージックビデオの宣伝までしてくれます。ティーザーです。アルバムのコンセプト写真を公開し、アルバム曲のトラックリストを公開し、ティーザーを公開して、ミュージックビデオやアルバムへの期待感を煽りに煽りまくって、数日後に本編と共に音源やアルバムを公開する。違うことももちろんあるけれど、大体がそういう流れです。
ティーザーは実は2度楽しめます。1度目は、もちろんアルバムもミュージックビデオも公開されていない段階で「今回はどんな曲を出してくれるのだろう?」というワクワク感です。気にいると、1分に満たないティーザー映像を狂ったように何度も再生していたりします。熱から冷めると割とそういう自分ってヤバイ状態だなぁって自分でも思います。2度目の楽しみ方は、本編が公開された後にティーザーを見直すときです。本編を踏まえて、音楽を踏まえて、制作者側はどういう切り口で宣伝をしていたのかなぁ、というのを考えるのは、結構楽しいです。どこまでも妄想なので、確かなことはわからないけれど。大切なのは、音楽もMVも公開されていないときに感じていた私の新鮮な気持ちを憶えていることです。自分がどんなところに惹かれたのかうきうきしたのか、そのポイントを押さえておくと、面白いですよ。色々と。
胸が躍ったgugudan『A Girl Like Me』Teaser
2月末にカムバックしたgugudanちゃんは久々のカムバックだったのでうきうきしていたのですが、そういう「推しているから」という贔屓目抜きにしても、私の中で盛り上がったと言っていいTeaserだったと思います。
gugudanちゃんは今回映像としては2つのTeaserを公開していましたが、私は#1推しです。
- 9人のメンバーがそれぞれのシチュエーションで鏡を見ていて、
- キーフレーズとなる「な がとぅん え」(意味:私みたいな子)が強烈に残り、
- キーフレーズ以外の歌声は排除して
- 「UH?」という途中出てくる文字がこれまた煽りに煽って、
- しかも文字の色はアルバムにきちんと沿った緑にピンクの配色で、
- ドンドンガンガン鳴り響くビートが印象に残るイントロで攻めて、
- きちんとコンセプトである「ナルキッソス」に沿った統一感ある構成!
これ考えた人、天才ですか?と言いたい、こうして書いていても素晴らしい!と改めて思うTeaserなのです(ごめんなさいね私gugudanちゃん推しているので、熱がこもってしまって)。わずか15秒の中の情報量の多さと妙にツボをくすぐる攻め具合ですよ。戦略的だなと思います。
実は後に公開されたミュージックビデオを見ても、Teaserで使用されている「全員それぞれの鏡をうっとりと見る」ところは、必ずしもすべて採用されているわけじゃないところも面白いところです。あくまでTeaserに使われたみたいですね。むむむ。
本編は当然Teaserが上がるときには出来上がっている(はず)。制作者は、本編があったうえで、Teaserを作っているとして、どういうに切り取って組み合わせれば効果的なのかって考えると思うのです(多分)。今回のgugudanの場合は「ナルキッソス」「鏡」「9つ」「私みたいな子」という、大事な要素をしっかりと提示していると思います。これはグループによって、あるいは、曲によって違うものです。もし好きなアイドルグループがいたら、「好きなアイドルグループ名、Teaser」で調べてみてください。きっとそれぞれ切り取り方は違うはずです。
Teaserなんて、MVが公開されたらどうでもいい存在ですけれど、こういう楽しみ方も実はあるのでした。これを機に、色々と気になって心動いた広告なんかも、収集していこうと思います。
ティーザーって、楽しい。