根津と時々、晴天なり

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【アジカン】ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour2016-2017 20th Aniversary Live 参戦感想文

 タイトル長っ。

 ということで、行ってまいりました。人生三度目のASIAN KUNG-FU GENERATION(以下アジカン)のライブへ!!!

 

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 一言、楽しかった~~~~。とっても楽しかったです。最高でした。ライブって最高なんだなって思いました。以下長々と感想文を綴ります。

 書き手である私は、アジカンについてはアニソン経由で入ったくちです。NARUTOBLEACH鋼の錬金術師からアジカンを知った感じです。年齢なんかはそこから推し量れるかと。とりあえず一通りアジカンの曲は聴いているものの、聞き込み具合は足りておらず。イントロクイズもやってみたらそんなに当たらないんじゃないかな…って感じです。それでは!

 

 ~武道館に到着&グッズ購入まで

 1月11日(水)。午後16時くらいに武道館最寄りの九段下へ到着。これまでたくさんの武道館来場者が来たと思われる駅、武道館に近い地上階への出口もわかりやすく誘導されていたなぁ。迷う必要はなく。とりあえず北の丸公園の入口を目指す。地味に坂がきつくて日頃の運動不足を呪う。この程度の坂にきつさを感じているなんて…。走らねば(習慣にしたいジョギングの意)。1~2分ぐらいで公園へ。もう既にちらほらお客さんの姿が。皆さん早いんだねえ…。

 

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 いざ、武道館へ。たまねぎヘッドの外観。武道館に入るのは初めてなので、一体どういう内観なのかも気になる。とりあえず、グッズを確保することに。

 

 

 トートバッグは直前まで買うか悩んで、展示されている実物を見て断念。最後に勝ったのは、バッグの機能と丈夫さは譲れない私のバッグ愛だったな。いや、全然良いトートバッグで使えると思うけれど、私のバッグに対する基準が高すぎるのです。そこはいくらライブのグッズということで記念のプレミアがついていても、妥協ができなかった…。その代わりといってはなんだけど、同じく購入候補だった「キーホルダー(2500円)」買っちゃいました。絶対失くすまいと心に誓い、鍵につけることに。ややごついけど、アジカン様のキーホルダーならおちおち落とさないでしょう。頼んだぞ自分(モノはよく失くすタイプ)!

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 グッズ列は全然並ばなかったですね(時間もはやめの時間ですからね)。テキパキと販売されていました。

 

 で、看板やらトラックやらを記念撮影。自撮りする文化は自分にはないので撮らなかったけれど、そうか~私のスマホはインカメラ付なのだから、自分で撮ってもいいんだね、今気がつきました。

 

 

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~ライブ開演時間直前まで

 武道館周辺で時間をつぶし、開演時間45分ぐらい前に会場入り。いざ、武道館の中へ。そもそも席の知識も乏しいのですが、チケットに書いてあるアリーナってつまり1階席だよね…?こう斜めに椅子が配置されていないし、これ身長低めの私って詰んでない…?ってすごいドキドキしながら入口へ。

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 武道館中は、ほぉ~~~こんな風になっているのか、と(笑)写真はないのですが、東京ドームとかに比べるとコンパクトなんだなって思いました。なんかちょうどいいな、って(ど素人感想)。いや、今までアジカンのライブ行ってきたけれど、武道館いいじゃんって思いました。音響的に良いかは知らないけれど。

 私はアリーナのそれほど前ではなくむしろ後ろでしたけれど、ステージ真正面でした。正面っていいね!席は、今までの少ないライブ参戦経験の中でも一番良いといってもいいでしょう。周囲は結構女性が多かったんだけど、どうなのだろう。私の周りだけかしら。前の人も大柄な方ではなかったので大丈夫でした!恵まれていたと思います(マジ映画館とか目の前が大柄な人だと悲惨なときあるからな私)。

 あとは、開演するのを楽しみに待つばかり。ステージはなんか「箱」でした。(箱でした。)

 

ついに開演!とりあえず【1部】を楽しむぞ!

 この公演は【1部】【2部】と分けてもいいぐらい、公演が大きく2つに分けられていました。【1部】は今まで発表してきた歌が時系列関係なく並ぶ編成。私が参加した11日は『ファンクラブ』というアルバムの色が濃いような印象を覚えました。といっても最初にドドンと『ファンクラブ』の曲がやってきたことによる印象かも。

 

セトリは

1.  遥か彼方

2. センスレス

3. アンダースタンド

4. 暗号のワルツ

5. ブラックアウト

6. 君という花

7. 粉雪

8. マーチングバンド

9. 踵で愛を打ち鳴らせ

10. 今を生きて

11. E

12. スタンダード

13. ブラッドサーキュレーター

14. 月光 

 

です(多分)。3,4曲くらいでMCが入るって感じでした。こう見ると、色んなアルバムから曲が取り入れられていますね。まさにアニバーサリー。アルバムを引っ提げてのライブは当然色が統一されているというか、アルバムの曲メインでやるので、色合いが一緒だなぁって思ったものですが、今回のライブも区切り区切りで何か統一性があるというか、私は特に8→9→10の流れが神過ぎてひたすら楽しかった気がする。8.9.10の曲は「私的うつ状態の時にまずは聞いておけ曲リスト」で(ちなみに、「迷子犬~もそのリストに該当される曲)やっぱり似ている曲なんですよね私の印象では。

 一番初めの「遥か彼方」でライブが開幕するわけですが、お決まりのベンべべベンベンっていうあのベースの音を聞いた途端、なんだか泣けちゃいました。わ~私アジカンのライブに今来ているんだ~ってようやく認識した瞬間。すっげーかっこよかった。ベースの音かっこよすぎかよって。

 あとは3曲目の「アンダースタンド」で、暗めの照明が一気にパッと明るくなって場内が見通せるくらい真っ白になって、それが「新しい世界」感があって、感動しました。その曲の間は明るいままで、お客さんがノリノリになる曲で、うわ~ここにいる人は今みんな笑顔なのかしらこの空間幸せ過ぎません?とか思って、また感動。

 「暗号のワルツ」はそれほど好きでもない曲だったけど、不思議なリズムがライブではびしびし感じることができて好きになった。この曲はイントロで絶対答えることができる曲で、『ファンクラブ』というアルバムはほんとそれだけで特徴的なアルバムだな~なんて考える。ほんとドラムが安定していたなぁ…。ドラムのテクニックだけのカメラ映像を見てみたい。

 新曲のブラッドサーキュレーターは全然聴いてなかったけど、すごいかっこよかった。ダメだこれは聴かないとあかんって思いました。

 

 その他どの曲も素晴らしく、またそれぞれ照明や映像の演出も面白かったです。全然覚えてないけど…(笑)それぐらい楽しかったってことです。覚えていよう、覚えていようって始まる前は思っていたけれど、そう思うとどこか一拍遅れちゃうんですよね多分考えているからだと思うけど。そうなると全然楽しくないし、いいや忘れちゃえって思いながら、ライブの途中からは音楽を、聴くだけじゃなく振動として楽しんでいました。ライブって楽しいんだなぁ。音の震えが身体に伝わってくるんだもん。なんて楽しいんだ、って思いました。

 

まだまだここで終わらない。【2部】に突入!

 20周年を記念して、『ソルファ』が再録されてリリースされた2016年。このライブでは、第2部はそのソルファの全曲演奏されます。1部で10曲以上フルで演奏しているのに、さらにアルバム全部やるんですよ!?これ以上ない贅沢なライブ。すごすぎる。そう考えると全然テンションが落ちなかったな、私は。

 

15. 振動覚

16. リライト

17. ループ&ループ

18. 君の街まで

19. マイワールド

20. 夜の向こう

21. ラストシーン

22. サイレン

23. Re:Re:

24. 24時

25. 真夜中と真昼の夢

26. 海岸通り

 

 『ソルファ』は一番聴いたアルバムだと思います。慣れすぎて作業用のBGMとして聴きすぎていて。しかし『ソルファ』が発売された当時のライブには参加できていなくて、憧れのあの曲この曲を実際に生で聴くことができて…感無量です。

 『ソルファ』の曲は、1曲1曲で聴くのではなく、1曲1曲のつながりで聴くので、あんまり個別の曲できちんと認識できていないんですけど(苦笑)やっぱりつなげて聴くのが心地よい『ソルファ』でした。あとは夜聴くのがおすすめのアルバムです。ほんとうに。

 なんか1曲1曲は記憶がすっ飛んでいるけれど、「サイレン」で号泣したことだけ覚えています。「サイレン」は最近好きになった1曲で、私はいつも夕日に沈む砂漠を連想しちゃうのだけど、ほんと曲として好きなんです。歌詞も大好き音も大好き。

 

 千年先を想い描けないけど

一寸先を刻むことで始まる僅かな願い

 ―ASIAN KUNG-FU GENERATION 「サイレン」

 

 「千年先」と「一寸先」の対比。ただ目の前のことを愚直に、ってなことを感じる一節。泣ける。壮大なメロディなのでぜひ聴いてほしいです。

 

 「真夜中と真昼の夢」では、(ああ、もう終わっちゃうよアルバムが終わっちゃうよ)って泣きそうになりました、はい。

 

叶うこと

叶わないこと

それよりも大事な何かを

 

そんな日の募る言葉を

君に宛てて僕は書いていて

それを君が日々の心に

重ねる時をただ想っている

 ―ASIAN KUNG-FU GENERATION 「真昼と真夜中の夢」―

 

 ただただ優しい空間でした。アジカンの歌詞は文学的だと思うし抽象的だと思うしはっきり言ってくれないときもあって、それが考えるときに楽しくて、だけど、はっきり言ってほしいときには物足りないって思っちゃって。だけど、本当にしんどい時、こうしてただ優しい言葉がどんなにありがたいことか、と思ったりもして。私の中でどんなに好きな歌が生まれても、他のアーティストさんの曲が大好きになっても、いつでも帰ることができる場所がある幸せ。それが私にとってのアジカンなのです。なにせ、中学生くらいから好きになって、曲自体はその前から知っていて、過去の記憶とアジカンは否応なくつながってしまっているのですから。

 

 そしてラストの「海岸通り」。これもまた優しい1曲なんですよね。1日の終わりに、ただただ疲れて泣きそうになった帰り道で聴きたい曲。もしくは「春が舞う海岸線の道で」絶対聴きたい曲。オーケストラ版の方が今は好きです。

 

そして現実に変えるために アンコールへ突入!

 アンコールは盛りだくさんの内容。「ソラニン」の弾き語りは嬉しかったなぁ。言葉を噛みしめるように聞く。あとは「さよならロストジェネレーション」は最高に好きな曲で、スクリーンに映し出される言葉の数々をしっかり胸に刻みました。ほんとこの曲は、内向きな私にとって必要な曲なのです。

 こうして、ゴッチのソロしかり、健さんの歌声しかり、プレゼントも受け取りながら、ラストの2曲は再び始める明日へ向けての曲だったと思います。現実を生きねば、と元気になった気がしまする。

 

 

 アジカンのライブで、それほど言葉数も多くないMCの中で、ボーカルのゴッチが言っていたことが印象に残っています。正確な表現じゃないけれど

「昔の曲も今の曲もやります。、、、でもさ、別に「これ聴きたくない」って曲ないでしょ?(苦笑)楽しんでいってください」って。

 それを聴いたとき「ああ~~そうそう全部聴きたい。どんな曲でもいい。もちろん大好きな曲もあるけれど、聴きたくな曲なんてないんだ」って。素晴らしいな音楽とは、と思いました。聴きたくない曲なんて全然ないや、それってすごいことだ。アジカンだけでなく色んな音楽を聴きたい。いや音楽だけじゃない。小説も、アニメも、ドラマも、漫画も、映画も、今年は色んな作品を見て聞こう!と思いました。新年早々景気がいいです。

 

 気楽に楽しんでね。そんな感じをMCの端々から感じました。気負わず、楽しんでね。それは人生にも言うことができます。柔らかく生きたいですね。ぼーんと嫌なことは弾き飛ばすぐらいの器量の大きさで。もしくは受け止めちゃう広さを。

 

 

 感想文は以上です。ツアーラストの福岡が始まる時間に投下したいと思います。この文章を書きながらも、時間と空間とお金が許してくれるならライブ会場に行きたいよ、もう1回あの場所に行きたいよ、って思ってわくわくしました。ぜひ福岡に参戦する人楽しんでくださいませ。