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根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

#102 私が、SHINeeの「Tell Me What To Do」を聞いて、思ったこと

K-POP

 「生々しさ」と「アイドル」

 

 この2つの言葉。

 私にとっては、お互いが大きくかけ離れている言葉だ。

 

 私は自分の肌で、目で、耳で、匂いで、実際に対峙したものにしか納得しない。

 「納得しない」っていうのは変な表現なんだけど、つまり映像で見た物、風景、人物、音、など実感で得た情報しか基本的に信じない、ってことなのかしら。だからこそ、自分が実際に手にとって好きになったものはとことん好きになれるだろうし、「自分で体験する!」ってのは大事にしていたいあり方なのかもしれないな。

 

 無論、「アイドル」という存在にもそういうことは言えて、こうして曲を聞いたりパフォーマンスを見たり写真を見たりしていても、私にとって彼らは扱いは「ピカチュウ」と同じ感じなのだ。彼らだって生身の人間であるはずなのに、彼らと直接会うことはほぼない。彼ら彼女らのことなど、ほとんど知らないに等しい。作られた彼ら彼女らを私は消費しているのだ。「ピカチュウかわいい~」と言っていることと同じじゃないか?

 そう、現実感がまるでない。

 彼ら彼女らが間違いなく「生きている人」であることは認識しているのに、肝心なところにその情報が下りきっていないような。

  アイドルを巡るファンの様々な問題行動は、こういうところにあるんじゃないかな、って実は思ったりしている。余談だけどね。

 

 で、やっぱりアイドルたちが作り出す世界は、どこか虚構であり現実感に乏しい。

 

 はずだったのに。

 

 このMVを見て、ファンとも言えない立場なのに、心が痛んだ。

 この曲は「喪失」の歌なんだなって、音だけで、声だけで、なんとなく感じた。

 音から、映像から、「喪失」という生々しさ、がこみ上げてきたのは、実は初めてかもしれない。

 

 今日はSHINeeさんの「Tell Me What To Do」について、思いの丈を綴ります。

 

 私のSHINee

 この曲が何故自分の身に染みてくるのか、何故「生々しい」と感じるのか。色々考えてみて、今まで私が抱いていたSHINeeのイメージとは少しずれていることも関係がありそうです。

 世の中には、本当にたくさんのアイドルがいて、アーティストがいて、私は「アイドル」と「アーティスト」の明確な定義もよくわかっていない。でもとにかく、音楽で、歌で、ダンスで、モデルで、表現をしようとしている人がたくさんいるのは知っている。 

 で、私の狭い世界観の中で、SHINeeというアイドルグループは間違いなく「トップ」のグループである。他に好きなアイドルはいるけれど、SHINeeが一番アイドルだと思う。SHINeeよりCDも売れて賞もたくさんもらってファンがたくさんいるアイドルグループはいるしいくつかは私も好きだけれど、彼らが「トップ・オブ・アイドル」だ、という考えは変えない。他にも素晴らしいグループはいるだろうけど、私が知らないだけなのだろうな。

 

 SHINeeのタイトル曲を思い浮かべてみると、私は「超然」という言葉が浮かぶ。なんだろう、世界が違うような気がするのだ。世界観が作り物めいているというのかな。それこそ「虚構」の世界であり、「アイドル」なのだと思うけれど、正直言うと感情移入がそれほどできなかった。

 

かっこいい、すごい、おしゃれ、レベルが違う...

 

 歌の実力やダンスパフォーマンスやアートワーク(というのかな、視覚的な表現全般のことを言いたい)がすごすぎる。実力がすごい。レベルが高い。そういうパワーの強さに圧倒されて、そこがSHINeeの好きなところではあるのだけど、それだけなのだ。「その先」をいつも見させてもらっているような、そういう感覚。だから自分のこととして感じられないし、なんか人間じゃないと思っていた。SHINeeはどこか無機質で、いつだってかっこよくておしゃれだった。

 

「View」ではちょっと今までと違うなぁと思った。

健康的な、草木のむわっとするような匂いや熱さを感じた。けど、聞き込むとやっぱり「そういう世界」であり、「私含め人々が立っている世界」のお話だとは思えなかったのだ。

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 でも、今回の曲は、なんだか違う。私にとって新しいSHINeeの曲だ。

 

生活の曲

 この曲を聞きたいシチュエーションがまっすぐ浮かぶ。

 コートのポケットに手を突っ込みながら、ぼんやりと歩くときにぴったりの曲だ。

 感傷的で、内省的な感じがする曲だ。

 

 私が知っている数少ないSHINeeの曲で、一番「生活に寄り添った」曲だと思った

 SHINeeに限らず、実は私はあんまり生活に寄り添った曲を私は知らないのかもしれない。

 生活に寄り添う曲。この曲を聞きながら「○○がしたい」というイメージが容易に浮かべられる曲。多分そこには華やかさはないのだと思う。派手な世界じゃない。生活ってそういうもの。

 

 SHINeeがこういう曲をジャン!と掲げてきたということに私は何故だか恐ろしさを感じる。すごい素敵だと思った。この曲、私は大好きだ。なんで色々違うことに挑戦してくるかなぁ、この人たちまだまだ褪せてないと思った。かっこいいなぁって。

 

生々しさ

 生活が感じられるから、私はこの曲に生々しさを感じる。

 ミュージックビデオを見ながら、私は心が疼いた。

 

 すごいこと言うけど、SHINeeのみんながいい恋をすればいいなぁ、と思った。愛する人と手をつなぎ、同じ布団にもぐり、キスを楽しみ、共に夢を語り合う。時に喪失を味わい、焦り、嫉妬してほしい。そういう生き方ができていればいいなぁ、って思った。マジで何様なんだけども、私はそれを応援できる気がする。(ま、SHINeeのファンじゃないからかもね(笑))

 ああ、彼らは「人」なんだね。当たり前だけども。そういう生々しさをなぜか感じてしまいました。本当にいい曲なんだと思う。

 

 

 ということで無責任に語ってしまいました。

 あんまりSHINeeの曲聞かなかったけど、有名どころ以外でもアルバム曲を聞こうかなと思う、11月の夜。

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