根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【読書】人生が5回あるかどうかはわからないから BLEACH27巻より

絶賛就職活動中であります。

でも、就職活動をしていく中で、あることを考えています。

 

自分にぴったりの仕事、自分の夢を叶えてくれる仕事なんて、ない。

 

就職ということ。働くということ。

それらに、「夢」とか「希望」とか「やりがい」とか、甘ったるいもので、ベタベタと装飾しているだけなんじゃないか、って。

自分の中である種の諦めを持ちながら説明会とかエントリーシートとかと格闘しています。

 

さて、今日はそんな進む道を模索している最中に、ふと思いだしたセリフの紹介です。このセリフって、1つの点に注目されがちだけど、このセリフの良いところは違うところじゃない?って思っています。

 人生が5回あったらいいのに

BLEACH 27

私が好きな言葉が出てくるのは、少年漫画「BLEACH」の27巻。表紙の美少女、井上織姫の言葉です。

 

簡単に経緯を説明すると

敵側に能力を買われ、「一緒に来ないと仲間を殺すよ?」と脅された彼女は、深夜、街の人々が眠りにつくなか、単身ひっそりと味方の元から去ることを決めます。彼女は主人公に恋い焦がれていますが、最後に別れを告げるため主人公の部屋に忍び込みます。敵との戦闘で負傷している療養中の主人公がベットで眠る中、彼女は彼に対してこんなことを言います。

 

あーあ 人生が5回くらいあったらいいのになあ!

そしたらあたし、5回とも違う街で生まれて

5回とも違うものをお腹いっぱいに食べて

5回とも違う仕事をして・・・

それで5回とも・・同じ人を好きになる

 

5回とも同じ人を好きになる、が注目されるけど

こう言ったあと、彼女は生まれ育った街を後にします。

 

さて。このセリフ。注目されるのは「5回違う人生だったとしても5回とも同じ人を好きになる」という内容なんですけど。燃えるような恋をしたことがないので、この部分は結構どうでもいいのであります、私。

それより。私が好きなのは、人生は5回あるかわかんないなぁってところ。1回に収まらないくらい、たくさんのことを経験したい。1回の人生できることなんて、たかが知れている、てことなんです。

 

人生が1回かどうかは確かめようがないから

私は死ぬまで死ぬことはわからないので、人生が1回かぎりのものなのかは知りません。もはやそのことについて考えるのはキリがないということです。

だから命が終えるまで精一杯生きましょうね、ってところになるのですが。1回の人生でできることも限られています。

 

これは、私のモットーというか好きなことなんですけど、できるだけ多くのことを知るために、できるだけたくさんのことを経験したいと思っています。逆に言えば、色々実際にやってみたいと、その立場にならないとわからないことが、たくさんあると思っています。

時々、自分の限界が身体性として表れてくることが歯がゆくなります。この身は1つだから。能力的にできることも限られているから。私はオリンピックで金メダルは取れないし、たくさんのアルバイトをこなすこともできない。

 

人生は1回。そこでできることはどうしても限られている。その事実をしかと受け止めながら、しかし諦めず生きなければいけない。

そういうことを思い起こさせてくれるセリフなんです。

 

就職活動中で、自分が最終的に働く場所は同じ時間に1つか2つか、です。そういう意味で大切なんだ、一生を決めるものなんだ、って発破をかけられるんですけど、そこに固執すると苦しいじゃないですか。だからそんなに固くならずに、「それが私の人生なんだ」と思うことも必要なのかな、と思いました。

 

 

BLEACHはなんだかんだで好きな漫画ですね。おしゃれだし。色々と設定が明らかになっていく過程も楽しい。私は、19巻くらいから夜一さんのファンです。ちなみに、の話。