根津と時々、晴天なり

大好きなものをひたすら言葉を尽くして語りたいブログです。

【アニメ】「魔法使いの嫁」を観ています

この10月から始まったアニメ「魔法使いの嫁」を観ております。

魔法使いの嫁 1 (コミックブレイド)

第4話まで見てきて感じたのは

夏目友人帳が好きな人なら多分好き

ハリーポッター好きな人も多分好き

・イギリスが好きな人も見てほしい

・ファンタジー好きな人見てほしい

・心穏やかにアニメを見たい人も見てほしい

という感想です。

特に、「夏目友人帳」と「魔法使いの嫁」は結構共通点が多いかもしれない。

特異体質故にコミュニティから外れざるを得ない過去を持ち、生きづらさを感じているけれど、自分を孤独にさせる体質と結局は上手く付き合っていかないといけないよね、さあどうする?みたいなところ。夏目にはにゃんこ先生はじめ色々とそばにいてくれる人たちが増えていくし、チセもエリアスと知り合いそこから広がる新たな世界で自分の場所を見つけていく。優しく強い物語なのだと思います。

 

魔法使いの嫁」に魅かれている理由は色々あるのだけど、一番は「音楽」かもしれません。

 

魔法使いの嫁」観る!と決めて、いざ放映が始まって、第1話を観た時。このアニメ「神アニメ」かもしれない、と思いました。なぜか。OPが最高だったからです。

最近だとアニメもものすごく考えられていて、OPやEDの使い方も趣向がちりばめられているなと感じます。OPをどんなものにするか、どういう映像にするのか、使わないのか、使うとしたら本編の映像と調整してどのタイミングで入れるのか。制作側のこだわりが見える観点だなと思っているけれど、「魔法使いの嫁」はOPの使い方がド直球で清々しかった。放映時間になりCMが終わりさあアニメの時間となったところで、一発目にOPがドカンと入る。OPの曲の第一声でハッとさせられて、物語に引き込まれて、25分くらいずーっとテレビから目が離せなかった。すごい。そう思いました。

 

第4話まで現時点で進んでいて、音楽の衝撃度がすごかったのは第1話でしょう。音楽の使いどころ、クオリティがすごかった。

www.youtube.com

この予告映像の30秒から流れる音楽が鳥肌モノでして...。第1話で感動してしまいました。これ聴いて、「あ...観ます」って思わされました。すごい。それ以外にもところどころで挟み込まれる音楽が、物語を邪魔しないむしろ引き立てるものになっています。音楽が素晴らしいアニメです。

 

音楽だけではなく内容も素敵。ちょっと卑屈過ぎない?チセちゃん、と思ってしまうほどチセの心は硬直して時間が止まっている。進んでは後退して、チセのその歩みは遅いのかもしれない。私としてはそんなチセに歯がゆく思ってしまうこともあるのだけれど、人間ってそういうものでしょう?焦っているのは見ているこちら側なのだと思わされ反省する。チセの、ちょっとした決意、自分の過去や自分自身と向き合うその一瞬の勇気に感動してしまうのです。そしてそんなチセを見守るエリアスの距離感も良い。この2人の関係をずっと見ていたい。チセが自分で生きられるように、と必要最低限しか手を差し伸べないし余計な事言わないし、でもチセのピンチには駆けつける。くううううう。泣ける。

 

声優さんも素敵なアニメでして。エリアスの声の深みと一定の温度を保っているあたり素晴らしくて...。ほんと良いアニメだ「魔法使いの嫁」。

これが2クール(1クール、大体3か月くらいだから半年くらいやるのでしょう?)なんて最高かな。

 

 

楽しみな何かがあるとそれだけで生きていけます。

今後も「魔法使いの嫁」観ていこうと思います。

【gugudan】「Act.3 Chococo Factory」Photo Teaserを愛でる

ktktktktktkt。

きました。gugudanがきました。5月から首を長ーくして待っていたよう。。。夏にOGUOGUでカムバックしてくれたのは嬉しかったけれど、やっぱり完全体が見たかったよう。舞台の上で、歌い踊る貴女たちが見たかったよう。。。でもソイちゃんいないよう。悲しい。

 

ということで、gugudanが11月8日(水)にカムバックします。

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これから2週間前からどんどん情報が明らかになってくるTeaser祭りですが、早速Photoイメージが公開されました!うおーーーーーどんなのだろう?

 

 

 

 

 

 

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ほほう。

 

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ふむふむ。

 

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なるほど。。。

 

 

 

Red Velvetかな?

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そこはかとない既視感。

 

 

でも、だむだむのMV見てみたけれど、このお人形さんみたいなお衣装のカットってすごく少ない。時々挟み込まれている程度だけれどとても印象に残るから効果的なんだろうなぁ...って分析していた。だむだむのイメージはこの衣装!って思っていたから、MVで意外にこの衣装出てこなかったので驚きました。

 

思ったほど多分だむだむには似ないのでは?という私の予想。

 

 

前作「Act.2 Narcissus」に引き続いた色遣い。ちなみに私はこういう色の使い方大好き。

 

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gugudanは「劇団」をテーマにしていて、アルバムごとに題材が設けられている。1作が人魚姫、2作目がナルキッソス、3作目がチャーリーとチョコレート工場。題材が一気に現代に近くなった感はあるけれど、そう思うと、gugudanの可能性はとてつもなく広くて少し恐ろしくなる。早い話「何かを題材にする」という制約はついてしまうものの、何にでもなれるんだぜ?強くね?ファンとしても自分が望む題材は99.9%当たらないだろうと思いつつ,、「gugudanにこんなのやってほしいな」と妄想する楽しみが生まれる。楽し。

 

演じる。舞台の上で構築される「非日常」。アイドルの楽しいところの1つに、自分だったらこんなことしないしどう考えても着こなせないし扱いきれないものを、かわいい子がもしくはかっこいい子が、現実にしてくれる、ということがある。作ってくれる。演じてくれる。目の前に現れてくれる。映像として、写真として出来上がった完璧な世界に、私はうっとりしてしまう。そういうのが好きでアイドル(特にK-POP)を追っているというところがあって、そういう私の考えだともうgugudanというのは良いアイドルなのです。何よりgugudanの活動曲の世界はとても作りこまれていて、生活感がつけ入る隙がない。素晴らしい。

OH MY GIRLもそういうところがあるのだけれど、もっと可愛いを意識している感じがしていて、やりすぎていない印象(そう考えるとgugudanは「やりすぎ」だ)を受ける。他にはLovelyzとかも最近観たり聴いたりしているけれど、Lovelyzの世界観はちょっぴり日常の愛憎、苦楽が入りこんでいる気がするのです(それがまた良い魅力)。現実の生々しい感情の匂いが少しする。

そんなこんなで、THE☆作りこみアイドル、gugudan。作りこんでいるのは本人たちというより制作サイドなわけだけど、これが活動曲以外になると一転、印象が変わるから本当にgugudanはすごい。この2つの面はすごいと言わざるを得ない。もっと言うと、まったく違った2つの面が成り立ってしまう故に、gugudanを知らない人が見ると混乱するのではないか?というぐらい、すごい。と私は思っている。

 

gugudanは、日常と非日常のアイドルだと思う。

活動曲は徹底的に演じ、アルバム曲は一転心が穏やかになれる、日常に寄り添った曲。このギャップがあってこそのgugudanだと思うのです。事務所の人、このままよろしくお願い申し上げます。

 

 

さて、長々と喋りましたが、個人Photo Teaserを愛でましょうか。

順不同。

まずはハナ。

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クールビューティ、ハナ姉さま。この人に冷ややかな目で見降ろされたいと思うけれど実は愉快な御姉さま。細い。白い。目力やばい。怖い。人形さんみたい。美しい。そういう言葉が出てきます。凛としたハナ姉さまが私は特に好きなので、黒髪万歳だけどストレートだともっと良いかもそうでもないかも。チョコレートの女主人、って感じであります。

 

次。ミミ。

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あれだ。宇宙少女のソニを思い浮かべました私。気のせいか。かわいい。確かにかわいい。だけどミミちゃんの実力はこんなものではない。私は確信しております。実際エプロン姿のミミちゃんが一番可愛いんじゃないかって思ってます。ゆるーっとした感じがいい。静的ではなく動的に、がははと笑うミミちゃんが、何より可愛い。ということでMV期待。

 

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その点、今回のナヨンさん大正解。ぴっちぴちのパンツスタイルも彼女のスタイルの良さが映えてマジでかっこいいのだけど、ナヨンさんも明るいお人だからこういう感じも大丈夫なのよね。足ほそ。茶目っ気といいますか、いたずらしそうな感じと言いますか、たまらないですよね。このギャップがやばいです。

 

 

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そしてサリちゃん。おーまいがっ。何がって、もうお人形さんな感じですよね。視線の感じ。伸びた足。赤い靴。うへへ。特に赤い靴が良いです。Lovelyzの「Now, We」でも気がついちゃったけど、靴というアイテムは妙に心をくすぐる。たまりません。今回のサリちゃんは一転黒髪でして、これがどうなるのかとても楽しみ。髪型も色々アレンジしてほしいなと思います。サリちゃんの2つ結びとか良いと思う。

 

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知ったけど末っ子のヘヨンちゃんは逸材だと思うの。歌える踊れる。そしてかわいい。何故世間が騒がないのか理解できない。こんなできる子いないと思うのだけど。OGUUOGU期は明るい髪色だったけれど落ち着いた髪色もまた良い。特にこのヘアスタイルとっても良い。gugudanの中で可愛い系とクール系という派閥?に分かれるとしたらヘヨンちゃんは可愛い系だと思うのだけど、実はクールに決められることも知っている(9月9日のファンミーティングで披露した「Call Me Baby」の時のラフな感じがすごくかっこよかったからぜひ見てほしい)。きっと今回の活動も活躍するのだろう。楽しみ。

 

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ヘビンさんをポニテにしてくれたスタイリストさんありがとうございます。そうそう、ヘビンさんのポニテは最高だからな。知ってる。個人的にはヘビンさんはA Girl Like MeのMVの雰囲気がすごく好きで、寒色が私の脳内ではヘビンさんのイメージだから青い衣装の方がしっくりくる。そして相変わらずスタイル良い。この脚の細さよ…。 gugudanの95lineにモデルのお仕事をお願いします。

 

 

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まず言わせてほしい。ミナ本当に痩せたなぁ・・・。ふにふにしていたミナも好きだったのでそんなに痩せなくて良かったんじゃないかって思うのだけど・・・。ミナについてもツンとすました顔より笑っていた方が良いから、青色の衣装の写真の方が好き。にしても一見して覚えやすい顔立ちでよい。

 

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そしてラストはセジョン。髪伸びたなぁ。A Girl Like Meの時の髪型好きだったけれど今回は長めです。女主人感ある。工場長はハナ姉さまだと思うけれど、セジョンもこの貫禄。楽しみだ。指輪はサリちゃんと色違いですね。この、前で手を構えこちらの様子をうかがうような感じは他のメンバーからも感じるけれど、曲と何か関わってくるのだろうか。

 

 

そして、ソイちゃんがいないのはとても残念であります。大丈夫なのだろうか。心配。ソイちゃんだったらこの衣装でどうなるのかなぁ…と考えながら、彼女の不在を埋めることにします。

 

 

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こうしてOnline Cover Image写真を見ていたら、gugudanって対称を自然と作れているグループだな、とふと思いました。今回はソイちゃんが不在なので偶数なのだけど本来のgugudanはリーダーのハナ、あるいはエースのセジョンを中央の起点として、対象的なのかも。セリソイ。ミナへヨン。ハナミミ。ナヨンヘビン。そしてセジョン(ごめんなセジョンちゃん。なんか仲間外れにしている感があるな。セジョンをハナミミの長女ペアが優しく温かく見守っている、という構図が私の中で勝手にできているんだなこれが。)

 

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ハナ姉さまとヘヨンちゃんを並べるとはなかなかチャレンジングな一枚。この2人の歳の差は7歳差ですからね。そのあたりもgugudanって面白いグループです。姉妹のような、学校のような、そういう縦のつながりを感じます。

 

 

にしても、こうしてみるとやはり「作られた世界」を強く感じる。容赦がない。隙がない。gugudanぽさだけど、gugudanはそれだけじゃない、というところが私としては非常に歯がゆい。アルバム曲も好きになってしまうと「gugudanってこんなにがっちがっちじゃないんだよー」と思ってしまう。仕方ない部分なのでしょうか?

劇団コンセプトとしてのgugudanと、アルバム曲で感じる日常的なほっと安らぐ音楽性。これが上手く成り立っているところが、gugudanの面白いところなのです。韓国のOST事情ってよくわからないのだけど、gugudanってOSTに強いグループじゃないかなと私は思っています。歌上手いし、癖がないからドラマ作品と馴染みやすいのではないかな、と。

 

 

Photo Teaserを見た感想はこんなものでしょうか。ソイちゃんがいないのは本当に残念だな。ソイちゃんのあの上品な感じがやっぱり欲しいところだな。あんだけ歌えるソイちゃんいなくても、作品の完成度に対する不安が一切生じないところはやはりgugudanのすごいところ。みんな歌えるし。というかあのソイちゃんがメインボーカルじゃないんだぜ、gugudanというグループは。

 

 

gugudanカムバック、楽しみです。好きなグループが立て続けにカムバックを予定していて、何でこんなに11月に集中するんだ?と困る事態ですが、嬉しいものですね。次はハイライトメドレー、そしてMVのTeaser。gugudanのTeaserが好きなので、こちらも楽しみなところです。早く11月8日になってほしい。

 

【映画】人は見たいものを見ている話/「三度目の殺人」観てきました

映画「三度目の殺人」を観てきました。

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一カ月前の話になりますが、9月の三連休初日。別に遅い時間でも早い時間でもないのに映画館は全体的に人がいなくて、なんだかな~と思ったのを最初に書いておきます。普段レンタルを利用するわけでもなく、映画はあまり見ない人間なのだけれど、それにしても人がいなくて寂しく感じられました。まあ私が行った立地にもよるのでしょうか。

映画館は、観る映画の時間と内容と客層を考えて選べば、ストレスなく鑑賞できる空間であるのだ、とこの1年くらいで気がつきました。むしろ自宅で観るより音響や映像面での感動が大きいと思っているので、今後も興味がある映画は率先して映画館で観に行きたいな。

 

三度目の殺人」を観ようと思ったのは、単純にそういう映画が好きだからです。

人間の闇みたいなものを描いている邦画が、私は好きなようです。

gaga.ne.jp

 

以下、私は映画を観て感じたことをつらつらと書いていきます。

 

ピーナッツバターっておいしい

この映画では「ピーナッツバター」というアイテムが登場します。なお事件と関わる重要度が高いアイテムではない(多分)。確かに大切なアイテムなのだけれど、それが意味するものは映画を観ていけば自然にわかるものです。

ピーナッツバター、おいしいですよね。食パンとかコッペパンとかにたっぷりつけて口に入れると、広がるはべったりした甘さ。たまりません。と言いつつ、滅多に食べないけれど。だからこそ、おいしいのかな。作品のなかでピーナッツバターたっぷりつけて食べるシーンがあって、うわ~絶対あれおいしい、でもちょっとつけすぎじゃない?と思いました。ピーナッツバターが妙に引っかかってしまった。

 

飴ちゃんも良かった

殺人事件を追う弁護士・重盛の弁護士事務所の事務の女性が良かったです。この事務所には重盛さんだけでなく、重盛さんの司法修習生時代の同期や、弁護士ほやほやなのか司法修習生なのか、司法家の卵みたいな若者がいて、彼らのサポートを一人でこなしているっぽい事務の女性がいい味を出しておりました。

彼らが焼き肉つつきながら「この事件どういう落としどころに持っていきましょうかね~~~へへへ」みたいな話をしているところに彼女は混じって「そもそも殺したことは同じなのに怨恨か金銭目的かで量刑が変わるってどうなんです?」みたいな、「そもそも論」を投げかけていたりして。序盤に彼女がたずねたこの問いは、後から振り返ると非常に意味のある問いである、ということもこの際言っておきましょう。人を裁くのは、人なんですよね…。人だということは、絶対もない。真理もない。

 

この事務の女性(名前を覚えていない)で印象的だったシーンが1つあります。

法律事務所なんて、普段生きていてなかなか立ち入ることもなさそうな場所に、あるとき1人の女子高生が訪ねてきます。彼女にとってこの事務所に足を踏みいれることは極めて重要なものであり、勇気がいることなのだと思うのですが、帰り際、一人事務所から返る彼女に、事務の女性が「はい、飴ちゃん」って1つ飴を差し上げる。

グッジョブ、飴ちゃん。

この「はい、飴ちゃん」で私は「うわ~~~~~~」っと勝手に盛り上がっていました。いい響きだ。凄く素敵だ。飴ちゃんってところが最高。

 

 

見たいものを見ている

この映画で一番強く感じたのは「人は自分が見たいものを見ている」ということでした。

殺人犯の三隅をどう捉えるのか、関係者たちは自分が見たいものしか見ない。真相なんてどうでもよくて、「戦略的」に裁判で自分が望む(犯人が望む、じゃないんです。弁護をする自分が望む)判決を勝ち取るための作戦を練っていく。次第に三隅そのものに興味を抱く重盛弁護士は、彼の周辺を調べていくけれど、それも結局「自分が見たい」「自分の頭で考えられる」三隅像でしかない。最後の最後でこちらに提示される問いは、そういうことを言いたいのではないかと私は勝手に思っています。これもまた「私が見たい「三度目の殺人」という映画」像なのです。

三隅という人物は最後まで掴めませんでした。多分一番三隅と近かったのは、広瀬すずさん演じる女子高校生だったのだと思います。

 

難しかったです。面白かった。

物語上の主導権が、最初と最後で逆転しているのも面白かった。「弁護をする側/される側」という関係の重盛→三隅から、重盛←三隅という「問うもの/問われるもの」の関係へ。力やテンションの差が逆転するのが面白かったです。

 

 

映画「三度目の殺人」を観てきました。

【BTOB】継続こそ、力/BTOB「Missing You」MV

継続こそ、力。

youtu.be

BTOBの新曲も好評なようで、音源サイトの1位も獲得しているとかいないとか。Twitterを眺めていると、ほんとBTOBが評価されて嬉しい、みたいな意見も目にし、私も同じ意見です。実力なんて申し分ない素晴らしいグループで、ずっとこれからもいい音楽を作りファンも定着するグループだと思います。

 

この曲を聴いていて改めて感じるのは、メンバーそれぞれの役割・特徴が音楽で活かせているところ、差別化ができているところだなと。これができているグループは強いし、そもそも人気になったから私の方も各メンバーを識別できているだけかもしれないけれど。事務所がアイドルグループを作る際も、魅せ方などは考えて人選していると思うけどなぁ…。

今回の曲では、ソンジェが非常に聴きごたえがあるというか味わい深い歌い方をするなぁと印象に残っております。イケメンでスタイル良くて面白くて歌も上手って、完璧かよ。

ボーカル4人、ラップ3人、みんなそれぞれで歌えるから安定感抜群。メンバーの実力の差をあまり感じないから1曲を滑らかに聴きとおせるところもすごい。

またMVに関しては秋っぽい服で今の季節に反しないし、良曲かよ。10月11月はとりあえずBTOB聴こうぜ!という気分になる。バラードだと、こういう季節との結びつきが生まれてそれもバラードが好きなところ。

 

一般論かは知らないけれど、私は「才能というのはその場に留まれること」「それをずっと行えること」だと思っています。確か高校時代の国語の現代文で題材になった村山由佳さんの『星々の舟』で高校生の女の子が言っていた。漫画の才能があるということは、漫画を描き続けられる、その行為を飽きることなく諦めることなく続けられるということ。みたいなことを。

そう考えると、BTOBというのはアイドルとしてすごいと思うのです。ずーっと比較的平穏にアイドルグループとして舞台に立ち続けコンスタンスに曲を出している。いいグループだなと思います。もちろんグループを続けるためには収支のバランスがある程度保たれていないと無理だと思うので、事務所の資本力も関わってくると思いますが。

 

ということで、継続こそ力。己がしてきたこそグループのあり方そのもの。

だから色んなグループが色々と考えて最高の音楽を出してほしい、です。偉そうなこと言いますが。そして私も最大限楽しみたい。楽しむことを続けられたのだとしたら、それは私がオタク的才能が少しはあったということでしょう。長い目で見たいと思います(笑)

 

BTOB 2集 - BROTHER ACT.

【ドラマ】BORDER 衝動~検視官・比嘉ミカ~ 感想

ドラマ「BORDER」が好きです。

www.tv-asahi.co.jp

 

「好きです」と言いつつ、内容あんまり覚えていないのですけれど、それでも好きです。

 

まず原案・脚本を担当されている金城さんの歴代の作品に好きなものが多いです。

 

dorian19.hatenadiary.jp

何故好きなのかというと「ここ工夫しているんだろうなぁ」「他とちょっと違うなぁ」という要素が必ず盛り込まれているからです。その手の専門家ではないので私が勝手に言っていることだし、単純に私の好みの話だと思うけれど。

 

BORDERもそういう作品です。

テーマがきちんと押さえてあって、登場人物たちも個性的。連続ドラマの最後の展開にゾクゾクと鳥肌が立ち、無難に終わらせる「最終回」なんて一蹴してしまう、作品に対するプライドと、作品作りに対する繊細さを感じました。つまり大好きってことです。と同時に、これほどまで消耗する作品もないなぁ...とも思います。見ごたえ抜群。

 

そんなBORDERが映画化されるとの報を入手、さらには10/29にスペシャルドラマをやるということで。これでまた生きる楽しみが生まれました…。

 

本編のスペシャルドラマに先立ち、スピンオフとして主人公・石川安吾小栗旬さん演じる)を傍で見守りつつ共闘していく特別検視官・比嘉ミカ(波留さん演じる)を主人公としたドラマが放映されていたのでそれについてウダウダ書いていきます。

 

といっても、悲しいことに前編・後編の2週連続放送だったのに後編しか見ていないという体たらく。悲しい。ですが、前編見逃しちゃったよ!という私にも親切なダイジェストでストーリーをまとめて内容に入った流れだったので、まあ大丈夫でした。サスペンスドラマとかも1時間ものなら前半30分、2時間ドラマなら前半1時間見ていなくても全然対処できるところが私は大好き。

 

衝動の話

事件は「衝動」の話でした。

この事件の犯人は「サイコパス」と言ってしまってもいいのでしょうか。確かに子の犯人の殺害ロジックは、日頃の恨みとか自分の身の危険を抱いてとか金銭目的とか、そういうものではなかった。「人を殺してみたかった」「痛めつけてみたかった」「一度やったらやめられなくて」。確かに、理解できない。それを言うなら、日頃の恨みでも金目的でも人を殺す行為そのものが理解できない。だって、合理的じゃないと思うから。問題を解決する手段として殺害だけが唯一の道ではないと思うから。他の手段を見つけられるから人間だと思うから。

ともかく。「サイコパス万歳」と言いたくなるほど、「サイコパス」という言葉は非常に便利だなと思います。常人には説明がつかない、理解できない動機を、言葉にしてとりあえず居場所を作ってしまえる魔法の言葉「サイコパス」。でも、これって思考停止なのかもしれない。サイコパスという言葉に留まってるだけで何かが生まれるのだろうか。サイコパスというものがあるとして、私はそれを理解できるとは思わないけれど、成り立ちは非常に興味を抱きます。理解して問題が解決されるとも思っていないですし。

そんなことを考えていて、比嘉ミカがとった姿勢はすごいなぁと思ったのでした。

犯人から事件の全容を聞いて、彼女は嫌悪も拒否もしなかった。自然に犯人の前に立ちその話を聞き、犯人の「また会ってくれる?」という言葉に頷くだけ。感情を乱さず淡々と事件を追っていくその姿勢は検視官よりよっぽど刑事の方が向いているのかもと思いつつ、自分のペースで行動するほうが彼女のスタイルには合っているのかも。なるほど。

 

浅川刑事の話

今回比嘉とコンビを組むような感じで協力して事件を解決していく刑事として浅川という刑事が登場してきました。これはスピンオフで初登場の人物。工藤さんが演じていたのですが、良かったなぁ。実直で澱みがなくてまっさらだけど軽薄さがなくて落ち着いていてどっしりしていて、最高でした。特に連続して生徒が殺されている中学校で生徒に対して個別に面会の形で聞き取り調査をしているとき。刑事さんって基本的に疑うのが仕事なわけで、関係者とは一定の距離感を置くものだと思うのですが、浅川刑事の「淡々と仕事しながら聞き取りをしている中学生に配慮した、でも絶対流されないぜ」的な聞き取り姿勢がすごくよかった。なんというか、この人は真摯に聴き込みをしていて怖くないけれど、中学生だからといって容赦はしないし、全員疑っているんやで、という姿勢がありありとしていて。めっちゃ優しい刑事さんより、めっちゃ不機嫌な刑事さんより、こういう刑事さんが一番相手にしたら居心地悪いわぁ…(誉め)と思う刑事さんでした。本編には出ないのでしょうか。比嘉との距離間も素敵でした。女だからとか、刑事じゃないからとかではなく、比嘉の能力を買い人柄も理解し、踏み込まず疎まず。えーこうして言葉にしているといいじゃないか。

 

そして予告の話

そして最後の最後にゾクゾクしたのは、ドラマの内容が終わり、流れた本家スペシャルドラマの予告。どん。

www.youtube.com

予告好きとしては、テンションが上がらずにはいられない予告。うひー。3秒ごとにうへー、と叫んでおりました。ああ、こうだった。そうだった。これだこれ。予告を見てドラマの雰囲気を思い出してきました。

音と映像による効果って面白いんだなぁ...と予告を見るたびに思います。音と文字の使い方。作品をどう解釈しどの部分をどのように伝えるのか。自分で予告を作るのはできないですが、見る側で楽しむのはこの上なく楽しい。

 

こちらの世界へようこそ。

ドラマの最終回で「あちら」から「こちら」にやってきてしまった安吾さんのその後のお話です。でも完全に「こちら」に染まってしまったわけでなく、片足踏み込んでしまったという感じ。「こちら」に完全に踏み入れてしまった人は「あちら」の人間として社会的な生き方も身に着けた上で生きていると思うのですが、安吾さんは境界線上にいてどちらの生き方も定まっていない。「あちら」からは疑惑の目で見られ、かといって「こちら」を支持することもできない。その境界線上で、安吾さんがどう振る舞うのか何を見るのか、今からとても楽しみです。

 

 

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【JBJ】とりあえず視線の動きが最高であるTeaser/JBJ「Fantasy」Teaser

JBJというグループがデビューするらしい。

こちらもProduce101発のグループ。多分売れるだろうなぁ...曲が良かったら尚更いいんじゃないかなぁ…むしろWanna Oneぶっ倒す勢いで人気を獲得したら面白いだろうぁ...そしてしばらくはオーディションプログラム需要が止まないんだろうなぁ...という感じです。

JBJのことはメンバーも経緯もよく知らないのですが、一応各メンバーは事務所がそれぞれ違うなか結成されていて、こちらも期間限定のグループなのでしょうか?誰がどう取り仕切っているのか見えてこないので、この先問題が発生した時にきちんと対処できるのか心配になってきます。Wanna Oneは大衆の目線が厳しそうだし、番組プログラムが始まる時点でマネジメントについては考えられていたからまだいいけれど、こちらは...どうか。既に元々ファンが望んでいた?メンバー全員で活動できているわけじゃないんですよね?とにかく、頑張れ。

 

こんな世知辛い話をしたいのではないのです。

私はいわゆる「予告」が好きな人間なのです。

 

流行に乗りたくない。でも、ちょっと気になる。Fantasyという曲名も気になる。サムネイルをみた感じ、あれ?VIXX先輩のFantasyの世界なのかな。と思ったし。こういう雰囲気は私大好きなのだ!じゃあ観てみるか...と思って、ポチッとしたら。

 

好きになりました。

 

素人の意見ですけれど、Teaserの作り方上手だなぁと思いました。というか私の好みだったということですね。

 

今日はその辺をだらだら書いていきます。

 

当該のTeaserがこちら

www.youtube.com

ちなみに一番好きなのがヨングクというメンバーのものなので(というかヨングクさんというメンバーが一番好きみたい)こちらをペタリ。

 

 

くぅ~~~~~~~。

良い。これは良いです。

まずヨングクさんの雰囲気が素晴らしいです。世間を斜めに見ているような、冷めた視線(←それはこちらの勝手な妄想だけれど)猫っぽい顔、感情がない表情、素晴らしい。元々のヨングクさんの気質は存じ上げませんが、なんというか素の彼とMVの雰囲気が調和して相乗効果をもたらしているような印象を受けます。これは、強い。簡単に言ってしまうと「あ、演じているんだなこれ」感がないのがいい。この雰囲気を纏うヨングクさん最高。

次に、予告としてTeaserを考えると、これもまたうまい。JBJのメンバーは6人という認識なのですが、予告で使われている音楽はすべて一緒、映像を変えたTeaserがメンバー分、つまり6通り公開されて。ファンとしてみれば、6回は多分同じフレーズを聴く。その時点で盛り上がるし曲のワンフレーズが頭に刷り込まれる。加えて私みたいに「とりあえずJBJよく知らんけどなんでもいいから見てみっか」というような人間がTeaserをポチッと押した日には。このメロディー、この雰囲気が気に入ってしまった暁には、他の5通りあるTeaser映像見るじゃないですか。6回も見れば、堕ちる確率上がりますよね。はい、JBJファンの完成であります。私はとりあえず、MV見てみようと思ったしアルバム聴いてみたいわ~と思ってしまったわけです。そこからどっぷりはまるかはまた別の話ではあるのだけれど、宣伝としては上出来。すごい…。こういう流れを考えて作られているのかどうかは知りませんが。

後は、ヨングクくんに限った話をすると、最後の最後に顔をそのままで視線だけ下ろすのですが、それが最高です(超細かい)。この視線の動き。監督の指示なのかヨングクの自然な動きなのかとにかくその動きを映像に取り上げた制作サイド、グッジョブです。「この!ここの動きが!」とか「この表情が!」とか、細かい部分の所作にドーンと射抜かれる系オタクにとっては、もうこれで「はいヨングクくん推します」と言いたいぐらいの破壊力。

 

ということで、言いたいことは言えたかと思います。

JBJって由来はなんだと思っていたら(1文字違いでJYJというグループあるよね。IN HEAVEN という曲がめっちゃ好きです)Just Be Joyfulの略だとか。それは綺麗な由来で、他にも色々意味があるんだとか。でもJust Be Joyfulという言葉から抱く印象とデビュー曲はまるで違うような感じがして、あ、好き...となりました。メンバーの雰囲気や最近のトレンドを鑑みて決まったイメージなのでしょうか。だとしたら、売りに来ているぞこれは。

 

ファンの願望から出発した点でも興味深いです。

むしろ本当に多くの人たちが投票して11位でデビューしたものと12位でデビューできなかった人の明暗がはっきりしてしまったWanna Oneより成立過程はすごい。これもまたあまりないタイプのグループなのかなぁ、と。JBJってそもそもどういう経緯で生まれたのでしょう。誰がこの6人(元々は7人)でと言ったのでしょう、どういう理由で?それが他の多くの人にも共有されるようになった過程は?気になる。

 

ということで、色々考えてしまうところですが、もう少ししたら公開されるMVが楽しみです。

さて、どうくるか。どうなるか。

 

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【アニメ】そうだ、心の中にケロちゃんを飼おう/アニメ「カードキャプターさくら」を観ています

今、カードキャプターさくらの再放送を毎週の密かな楽しみにしております。

www6.nhk.or.jp

 

この前の連休も、例のごとく録画しておいたものを楽しく観ていたのですが、ふと思ったんですよね。桜ちゃんにはケロちゃんがいて良かったな、って。

 

ケロちゃんというのは、桜が回収している「クロウカード」の守護者の1人で、本当の姿は凛々しいのですが普段はぬいぐるみみたいな可愛らしい姿で大阪弁でよく喋る、というキャラクター。

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こんなやつ。

 

カードキャプターさくら」に出てくる登場人物って結構天然な気質の人が多いような気がします。主人公の桜はもとより、そのお父様も友人の知世ちゃんも兄の友人である雪兎さんもまったりマイペースに生きている感じ。それが許容されている雰囲気もCCさくらの好きなところであって、どうか桜ちゃんがこのまま「ほえ~~~~~」って言い続けられるよう神さまお守りください、なんて願ってしまう始末。世の中のつまらないことに染まらないで、君は自分のペースで生きていきなさいね、なんて思ってしまうのです。

 

桜が桜であり続けられるのは、彼女を取り巻く人たちの存在が大きいのではないか。作品を見ていると桜ちゃんはとても愛されているなぁ...それを曲がることなく享受しながら生きてこれたんだな...すごいなぁ...と思うのです。お父さんやお兄ちゃんの接し方とかを見ていると。

 

さらに良いなぁ...と思ったのはケロちゃんの存在です。

ケロちゃんってよく喋るし、クロウカードの守護者として桜にカード回収を頼んでいるし監督責任みたいなものもありそうだし、つまり桜に色々と小言を言うこともあると思うのだけど、でも!桜に優しいんですよね。すごく優しい。

基本的に桜を責めないし、叱ってもそれは桜を思ってのことであることがよくわかるから怖くもなんともない。愛のある言葉は、響く。多分。

 

何かにうまくいかないとき。つい自分に原因を見つけてひたすらに落ち込む夜に、ケロちゃんが欲しい。甘やかしてとは言わない。ただ「お前頑張っているよ」って言ってくれれば。

 

すごく鬱っぽい内容言いましたが、CCさくらの優しい世界が私は大好きです。あとは知世ちゃんのオタクとして何か突き抜けている潔さに痺れるし、兄貴うざいけど優しい~~~って思うし、小狼くんの純情っぷりに泣けるし、雪兎さんは確かに初恋の人たる包容力があるよねすごくわかる、という楽しい金曜日を過ごしております。

 

ケロちゃんを飼いたい。実物でいないのだから、せめて心にケロちゃんを飼いたい。